おたけのおへや

ポケモン剣盾シングルレート専用。結構独特の型や構築を考えるので、参考になれば幸いです。

言語化力について言語化してみた

こんにちは、おたけです。

最近、「おたけは言語化力が高い」とお褒めの言葉をいただくことが多くなったので、僕が考える言語化力について言語化して説明するとともに、僕が実践してきた言語化力の高め方を紹介しようと思います!

 

1.そもそも言語化とは何か

Google先生によると、「言葉で表現すること。感情や直感的なものを説明・伝達可能にすること。」らしいです。僕の解釈もほぼ同じで、普段感覚でやっていた事を言語にすることで、それによってその行為の再現性を上げることを目的として実施しています。

 

2.おたけの考える言語化力とは

上記を踏まえると、おたけの考える「言語化力」とは、「自分の身に起こった事象(成功、失敗など)について、その真因について理解する力」という感じかなと思います。ポケモンを具体例にしてみると、言語化力が高い人は、自分がポケモンで勝てるようになった真因について理解、整理できており、「ポケモンで勝つ」ことの再現性が次第に高くなっていくのだと思います。

ここで要点を押さえておくと、僕は「言語化力」には「理由を考え、理解する力」と「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」の大きく2つの要素に分けられると思っています。前者は言語化力そのもののことで、後者はそれを活かして成長する力のようなイメージです。段々と抽象的な表現が増えてきたので、それぞれ具体例を出しておきます。

「理由を考え、理解する力」

例えば最近の自分だと、構築の軸となる「勝ち馬」を考える時に、閃きに頼るのではなくある程度システマチックに勝ち馬を探す方法について理解することができました。発端は自分がSVで初めて最終2桁を取れた時で、当時はまだ自分しか使っていない強い型のカイリューが天から降ってきたことが幸いして自己最高の結果を出すことができました。ただ、当時はたまたま天から降ってきたので勝てたと思っていて、それを何故思いついたのかは見当がつかないという状態でした。普通の人なら、なんかたまたま思いついた、ラッキー!という感覚のまま終わってしまうと思いますが、僕は言語化が大事だと思っていたので、自分は何故強いポケモンが天から降ってきたのかをひたすら考えました。そして、自分が強い軸を見つけられたのは「環境についてよく分析し、理解できていた」ことが理由だと理解できました。これがまさに、「理由を考え、理解する力」に該当すると思います。具体的にどうすれば理由が理解しやすくなるかについては、次の章で説明するので安心してください。

「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」

上記のように、自分が強い軸となるポケモンを思いついた時は「環境分析により環境を深く理解していた」ことが共通点であることに気づきました、これはまさに、「抽象化」のプロセスを踏んでいることになります。抽象化というのは、複数の事象の中から共通点のみを抜き出し、言語にすることだと思っています。難しいので具体例を挙げます。例えば自分が勝ち馬を見つけられたシーズンを個々の事象とします。「ヘイラッシャが流行っていたから身代わりで起点にする動きが刺さった」とか「電磁波環境だったのでキョジオーンサイクルが刺さった」とか個々の勝てた理由について考えてみると、「そもそも当時の環境についてよく理解できていた」という共通点が浮かび上がります。そして、自分が勝ち馬を発見できた理由は「環境分析をして、環境を深く理解できていた」と言語に落とし込み、抽象化に成功します。こうすることで、次のシーズンが来た時は上記の抽象化された仮説を検証すべく、環境分析に力を入れて取り組んで、環境に適した勝てる要素を探すというアプローチで構築を組んで実践してみて、結果が出たらめでたく検証完了!という感じです。僕は実際に検証を始めてから3シーズン連続で最終2桁を達成し、再現性が高いことを確認することができました。抽象化が上手くなると、ポケモンの世界だけでなく日常生活や仕事にも応用できたりします。例えば、「言語化力」なんてまさにその一例です。「ポケモンの構築を組む時には組み方を言語化することが大事」という考え方は、より抽象的に表現すると「物事で成功するためには、成功や失敗の理由を言語化し、成功や成長の再現性を高めることが大事」という万物共通の理論に落とし込むことができます。これを具体的に仕事だとこういう場面に当てはまるなーとか考えて、「応用」すると別分野でも成長スピードを高めることができると思っています。これは僕がポケモンに全力で取り組んできた一つの理由でもあります。

 

3.おたけが実践している言語化力の高め方

じゃあ、どうすれば言語化力が高くなるのか。それは僕も今まで生きてきた中で永遠のテーマでもあります。試行錯誤してきた中である程度昔よりも言語化力が高くなってきたかなと思っているので、これまでに実践してきたことをもう一度整理して説明しようと思います。

「理由を考え、理解する力」

①「なぜ」を考える習慣をつける

シンプルかつ、最も重要な事だと思っています。まず大前提としてお伝えしておきたいのは、僕自身の脳みそのスペックはそこまで高い方ではないと思っています。集中力が低かったり、物忘れも激しく、クイズ番組を見てても頭が硬くて解けないことが多いです。ただ、物事の理由を考えたり、整理する「習慣」をつけるトレーニングは人よりも積んできたと思っています。結局脳みそも筋トレと同じで習慣にすることで磨きがかかってくると考えています。とにかく、「なぜ」を考える機会を増やしてみるといいかと思います。「なぜbig6は強いのか」「なぜキョジオーンは強いのか」「 なぜ相手して強いポケモンは自分で使うと弱いのか」などなど、物事にはなぜを考えるチャンスが無限に溢れています。「big6強いよねー」とか「〇〇は自分で使うと弱いよねー」とか感想で終わるのではなく、僕は理由についてある程度他人に説明できるレベルまで深く考え続けます。

②他の事例との共通点を探す習慣をつける

ただ理由をうーんと考えているだけでは思いつかなかった場合は、似たような事例を複数探し、その共通点を考えてみると理解しやすかったりします。例えば先程の強い軸の話だと、そういえば剣盾のあのシーズンも強いポケモンを軸にできてたな〜とか、他の事例を複数探し出すことができれば、その共通点を見つけるだけでそれがそのまま理解につながることが多いです。なぜかというと、複数の事例から共通する事を抜き出すという作業は、複数の事例であるが故にN数が多くなって仮説の信憑性が高まるからです。仮に100個の事例を挙げてその共通点を見つけたら、それが絶対真因だと感じますよね?それを自分の体験の中で見つけていく作業になります。そしてこの作業は抽象化にも直接繋がる大事な考え方になります。

「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」

①個々の事象は全て結びついているという考え方を持つ

ポケモンと仕事って本質は一緒だよなー」とか、「ポケモンポケカって勝つロジックが似てるよなー」みたいに、まずは物事は全て結びついていて、共通項は必ずあるという前提に立って考える習慣をつけることが大事だと思っています。そうすることで、何か成功や失敗があった時にも、「この失敗はあの時あのシチュエーションと似てるな」の引き出しを増やすことができます。引き出しを増やせると共通点が見つかりやすくなり、失敗の原因を理解する能力が高くなると思っています。そしてそれを言語にして、抽象化する。これをひたすら繰り返し、習慣になれば頭の中を整理し、言語化が上手くなると思います。

②具体例を考える習慣をつける

「応用力」というのは、自分の中で抽象化された理論を目的の事象に対して具体化し、当てはめる力だと思っています。自分の中で新しい抽象化された理論ができた時には、常に他の具体例を考えてみるようにしています。例えば、強い軸をシステマチックに見つける方法論を思いついたとしたら、過去のうまくいったシーズンや失敗したシーズンにこの理論を当てはめてみて、実際に当てはまっているのかどうか確かめることで理論の確度が上がってくると思います。他にも、他分野においても同じような例があるかどうかも常に考えるようにしています。

③検証する習慣をつける

新しく理論を抽象化できた時は、それを鵜呑みにするのではなく、実際に検証して仮説が正しいのか自分で確かめる必要があると思っています。再現しなかった場合は仮説が間違っている場合もありますし、新たな問題が浮かび上がってくるので同じ思考を繰り返します。再現した場合は仮説の信憑性が高くなり、自分が新しく成長できたことになります。この辺は皆さん自然とやっている方も多いかとは思いますが、改めて脳内で整理しておくことも大事だと思います。

 

以上がこれまでに実践してきた言語化力の高め方になります。抽象的な表現が多く、もし理解しにくかったら申し訳ありません。皆さんがポケモン強くなるための何かの参考になれば幸いです!

【単体考察】竜舞ワイブレ型ウガツホムラ

僕がレギュF初日に使って強かったウガツホムラです。今組みたい構築とコンセプトが合致しないため解雇しましたが、非常に使いやすくて調整も美しいので公開しようと思います!

 

ウガツホムラ@ブーストエナジー

テラスタイプ: 妖

特性: 古代活性

性格: 意地っ張り

技構成: フレアドライブ/ワイドブレイカー/竜の舞/朝の日差し

実数値: 211(244)-149(4)-148(52)-*-125(92)-126(116)

調整意図: 

エナジーでA上昇するように調整

S:

+1で準速135族抜き

A:

+1ワイドブレイカーが無振りウーラオスに乱数2発(84.7%)

HB:

水ウーラオスのA特化水流連打を最高乱数切りで2耐え

A+1状態のA特化水流連打+アクアジェットを最高乱数切りで2耐え

HD:

ハバタクカミのC特化ムーンフォースを確定2耐え

C特化妖テラスムーンフォースを確定耐え

 

解説:

妖テラスの理由

スカイルショットの回避、弱点を減らす、新たな鋼弱点は炎技で上から殴れる、イカサマ半減

 

ウーラオスやハバタクカミなど、あらゆるポケモンに対して対面から竜舞スタートできる。

(例)

vs水ウーラオス

初手

ホムラ→竜の舞 水ラオス剣舞

2ターン目

ホムラ→ワイブレ 水ラオス→水流連打

3ターン目

ホムラ→ワイブレ 水ラオス→アクジェ

ラオスの+1水流+アクジェを最高乱数以外耐える調整をしているため、対面竜舞を積んだ状態で突破可能

 

苦手なポケモン

吹き飛ばしディンルー、HB欠伸ガチグマ、ドヒドイデ、火力の高いアシレーヌなどなど

 

ワイドブレイカーのおかげで物理に対する殴り合い性能が圧倒的に高く、剣盾時代のネクロズマを使っているような感触でした。

 

【SV S11使用構築】超速ハッサム攻めサイクル 【最終33位、最終レート2144】

構築の見た目レート2200達成!

【結果】

TN Judgement  最終33位 最終レート2144

 

【使用構築】

※レンタルコード残しておきます

※本構築はかなり練度を要する構築なので、最初から使いこなすのが難しい可能性があります。ご了承ください。

 

【コンセプト】

・対面操作を駆使して先に数的優位を取って詰める

・選出圧力の高いポケモンを採用して選出を誘導する

 

【構築経緯】

環境分析

①ガチグマの台頭

物理、特殊の火力バランスがいい環境に戻った。炎オーガポンやガチグマをはじめとする高火力ポケモンの増加により、一度不利対面を作ると破壊されてしまうような、初手じゃんけんを回避しづらい環境になった

②新Big6(7)構築が誕生

カイリューカミパオラオス炎ポンガチグマ(サフゴ)の7体の中から6体選んだようなスタンパが流行した

③カミ、カイリューの型の変化

エナジーカミで電磁波を撒いてカイリューの龍舞スケショで全抜きするような展開寄りの選出に、ガチグマオーガポンなどの高火力崩し枠を組み込んだ形が多くなった

 

構築経緯

新Big6(7)に対してサイクル勝ちしようと考えた時に、ただ受けているだけではいつかガチグマやオーガポンに破壊されてしまうため、タイプ補完と対面操作を活かした攻めサイクル構築を使用し、先に数的優位を取ることを構築の目標とした。

新big6(7)はサーフゴーがいないことが多く、飛行技の一貫があるため、最強飛行技のダブルウイングを1.5倍の火力で打て、耐性が優秀であり対面操作も可能なハッサムを軸とした。飛行技はなるべく上から制圧した方が強いため、スカーフ型を採用した。

ガチグマやカイリューに対しては、有効打はあるものの対面は不利になるため、カイリューに対しては蜻蛉でマルスケを剥がして裏で受け、ガチグマに対しても蜻蛉で削りを入れながら裏で大地をスカすことを想定した。上記を全て実現できるポケモンの中でサイクル適正のあるクッションとしてHB水ロトムを採用した。

このままでは少しガチグマや炎オーガポンの処理ルートが心許ないのと、ハッサムがイーユイを呼びやすいため、それらに対面有利で裏に大きな負荷をかけられる最速鉢巻トドロクツキを採用し、上記3体を基本選出とした。

 

ここまでで、相手の絡め手を駆使したサイクル構築や、欠伸→積みなどの展開構築が苦手なため、それらに対して有利に戦える裏選出を考えることとした。

相手の積み展開を拒否する駒として、欠伸ガチグマが最も単体性能が高いと思ったため、採用した。重いキョジオーン絡みに強く戦えるように隠密マントを持たせた。

 

残りの2枠については、重いポケモンの対策をするというより、基本選出を強く使うために相手にされたくない展開を見た目の圧で阻止できるポケモンを採用することとした。

基本選出をした時に最もされたくない展開は、鉢巻パオジアンの嚙み砕く、ガチグマのノマテラブラッドムーンなど、初手から高火力でゴリ押しされることである。選出画面でそのようなプランにさせないために、行動保障のないポケモンを対面処理することができるタスキキノガッサを採用した。

最後に、さらに相手のガチグマや低速受けポケモンに対して圧をかけるために眼鏡イーユイを採用した。

上記の経緯により、という並びで構築が完成した。

 

【個体紹介】

@拘り鉢巻

テラスタイプ: 鋼

特性: 古代活性

性格: 陽気

技構成: 逆鱗/はたき/アイヘ/地震

実数値: 181(4)-191(252)-91-*-121-188(252)

調整意図: 

準速135族を抜けるように最速AS

解説:

最強すぎる崩しのエース。タイプが優秀であり、オーガポンに後投げから裏に大きな負荷をかけることができる。はたきを覚えたことにより、相手の裏のポケモンがスカーフ持ちだとしても、はたいて上から行動することを許さないのが強すぎた。オーガポンとハバタクカミに一貫する技がはたきだけなので火力が乏しくなるが、後述のハッサムと合わせると、一度エナジーカミをハッサムで流してから次のサイクルでカミを上から破壊できたり、サイクルをすることでこのポケモンの最大値を引き出せる。また、ハッサムが苦手とするイーユイにめちゃくちゃ強く、眼鏡ならサイクル回数は少なくなるがハッサムが上を取っているので問題なく、スカーフなら複数回受け出しが可能なので、有利サイクルを形成することができる。あまりにも最強の性能×ビジュアルを有するハッサムの相棒。

 

@拘りスカーフ

テラスタイプ: 飛行

特性: テクニシャン

性格: 意地っ張り

技構成: ダブルウイング/蜻蛉/バレパン/はたき

実数値: 145-200(252)-121(4)-*-100-117(252)

調整意図: 

準速AS

解説:

あまりにも最強すぎる攻めサイクルの王。最速以外の炎オーガポンに上から蜻蛉を当ててトドロクツキに引く動き、カイリュー対面で上から蜻蛉でマルスケを剥がしながらロトムで受ける動き、ウーラオスをテラスダブルウイングでワンパンする動きなど、今期流行した攻めよりのスタンパに対して強い要素しかなくて新big6に爆勝ちしまくった。ハッサムを使う上で最も大きなデメリットとなる、不意に飛んでくる炎技に対して、上から逃げられる、特にカイリューの炎のパンチに対して上から蜻蛉⇒ロトム引きで回避できるのが本当に偉い。ハバタクカミに対する縛り性能が高く、エナジーカミを一度流すことができるため、次サイクルからはツキで破壊することができる。ツキを中盤の崩しに使うことが多いため、ハッサムは最後のエースになることが多い。序盤の様子見役が最後の詰めに使われる、理想的な攻めサイクルを実現することができた。ハッサムに対する固定観念を大きく覆した革命ポケモンであると自負している。

 

@オボンの実

テラスタイプ: フェアリー

特性: 浮遊

性格: 図太い

技構成: ドロポン/ボルチェン/イカサマ/鬼火

実数値: 157(252)-*-151(188)-125-127-115(68)

調整意図: 

S: 最速ガチグマ抜き

残りHB

解説: 

現環境最強クラスのクッション。先期終盤から龍舞スケショカイリューが爆増していたため、ハッサムの蜻蛉でマルスケを削って、+2イカサマをぶち込む動きが強すぎた。ガチグマに対してもテラスを誘発させたり、地面技をスカしたり、ハッサムとうまくタイプ受けをすれば難なく突破することができる。ハッサムとツキが苦手なランドロスガブリアスに強いのも非常にいい。このポケモンを使ううえで最も大きなデメリットは打つ技の命中不安である。いつもの僕なら外す度に文句を言いまくってメンタルがやられていたが、今期から毎回実際に当たったか外れたかを逐一メモするようにしており、長い目で見たときに自分が上振れているのか下振れているのかを可視化できるようになってから、外した時にストレスを全く感じなくなった。命中不安にイライラしてしまう方は是非このやり方を試してみてほしい。ちなみに最終日はドロポン6/7 85%、鬼火5/6 83%、ダブルウイング12/16 75%だった。若干下振れかな?

 

@隠密マント

テラスタイプ: 毒

特性: 心眼

性格: 図太い

技構成: ブラッドムーン/大地/欠伸/月の光

実数値: 219(244)-*-180(188)-164(68)-86(4)-73(4)

調整意図: 

HB: パオジアンの陽気鉢巻つらら落としが受かる程度

C: ブラッドムーンが耐久無振りパオジアンを乱数一発87.5%

解説: 

あまりにも最強すぎる展開阻止要員。上の実数値を見てもらえれば分かるが、バケモノすぎて使わない理由がなかった。最高級の物理耐久+欠伸に着目し、相手のトドロクツキやカイリューの龍舞を流すストッパーとしての役割を担ってもらった。また、ディンルーに対しても欠伸で眠気を誘いながら月の光で回復し、サイクルを維持することができる。欠伸+ブラッドムーンがさすがにずる過ぎる。しかし、特殊耐久はペラペラなので初手に置くのは難しく、試合の中盤で相手の物理ポケモンに対して後投げして展開する、カバルドンのような使い方が理想である。体力管理が非常に難しく、相手が眠らせながら削りにくる場合は月の光を合わせたり、裏のポケモンに引いて被弾を回避したりと立ち回りはかなり難しかった。しかし、単体性能が高すぎるためプレイヤーの未熟さをポケモンの質で補ってくれた。持ち物はキョジが重かったから隠密マントにしていたが、活きる場面がかなり多かった(エアスラ怯み回避、オオニューラの猫騙しフェイタルクロ―、カミのマジフレなど)。今期はこのポケモンのこの型をある程度使いこなせたから結果が出たと言っても過言ではない。

 

@拘り眼鏡

テラスタイプ: 炎

特性: 災いの珠

性格: 臆病

技構成: オバヒ/放射/悪の波動/大文字

実数値: 131(4)-*-100-187(252)-140-167(252)

調整意図: 

最速AS

解説: 

置き物その①。相手の初手にガチグマを出させない要員。このポケモンを構築に入れてからガチグマを選出される確率が極端に減少し、効果絶大であった。置き物と言ったが、刺さっている時は普通に選出する。受けループも意識して炎テラスの大文字を採用したが、普通に負けた。

 

@気合の襷

テラスタイプ: ゴースト

特性: テクニシャン

性格: 意地っ張り

技構成: タネガン/マッパ/岩封/胞子

実数値: 135-200(252)-101(4)-*-80-122(252)

調整意図: 

準速AS

解説:

置き物その②。初手にカイリューorサフゴor炎オーガポンを誘う要員。基本選出がこれらのポケモンに対してかなり強いため、これらのポケモンを最も誘導してくれるポケモンとして採用したが、ハマりまくった。基本選出の軸が強い時は、補完枠として置き物を入れるという考え方は今まであまりしてこなかったが、非常に有効であることが分かったことは収穫。たまーにガッサを舐めまくった選出をされることがあって腹立たしかった。また、スタンパ寄りの構築と再戦するときに自分視点は再戦に気づかず、相手だけ再戦に気づいていてガッサの選出を切られたりもした。見た目に特徴がある構築の再戦デメリットを初めて感じれたことは今後に向けた収穫。

 

【選出・立ち回り】

①基本選出

新big6やその派生形に対してする選出。初手は全てハッサム。蜻蛉⇒ロトムorツキ引きからゲームを組み立てる。誰のHPが最も大事か、誰をエースにするか、誰にテラスタルを切るかを慎重に考えながら立ち回る必要があり、非常に難しい。しかし、最大値を取れた時の破壊力はすさまじい。

②基本選出の派生形

カバルドンやディンルーがいる少し展開気味の構築にする選出。相手にトドロクツキ、キョジオーンがいる場合は100%ガチグマを投げていた。ロトムは有限だがガチグマは回復できるので、体力管理が非常に重要。欠伸で眠気を誘った後、相手が強引に眠らせてくるか、交換してくるかの見極めも重要。

③受け寄りのサイクル選出

ガチグマの毒テラスが刺さっている時に検討する選出。オオニューラツツミカイリューの時は必ずこの選出をした。ガチグマの毒タイプと水ロトムの相性がよく、新たに弱点となる地面技を水ロトムで回避しながら、隙を見てブラッドムーンやトドロクツキの高火力で数的優位を取りに行く。

④相手の構築がかなり受けに寄っている時の選出oror

イーユイで相手の受けサイクルを崩せそうな時にする選出。ガチグマの欠伸で対面操作しながらイーユイで有利対面を作り、相手を破壊する。

⑤対トリルガチグマ専用選出@1

明らかにトリルガチグマだと思われる場合にする選出。イーユイでガチグマが暴れるのを阻止し、トリルに対してガッサをストッパー役として使う。机上ではこのように考えていたが、最終日は一度もマッチングしなかった。

 

【あとがたり】

今期目標にしていた2桁前半を取ることができて非常に嬉しいです。今期課題としていた、「終盤までにそれまでのベストな構築でレートを上げておき、かつ環境分析を継続して最終日に向けて構築を作り直す」を初めて実現することができました。スカーフハッサムを序盤から考察して使い続けていましたが、終盤環境の勝ち馬はHB欠伸ガチグマなのでは?と終盤に気づき、それらを組み合わせて活かせるような構成に自分なりに仕上げることができました。もちろんまだ完璧とは言い難いですが、強い構築をシステマチックに作るロジックが自分の中で洗練されてきていて、2桁も3シーズン連続と安定してきています。まだ自分はその器ではないですが、いつか最終1桁最後には1位を取れるようにこれからも精進していきたいです。

 

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軸の決め方

皆さんこんにちは。おたけです。

最近やっと自分の中で最終2桁を狙えるような構築を組めるようになってきており、実際に2シーズン連続で最終2桁を取ることができたため、その構築の組み方の一部を自分の思考の整理も兼ねて公開しようと思います。

 

軸の決め方

自分が伸び悩んでいた頃と比べて最も進化した部分は、構築の軸の決め方が言語化できたことにあります。本記事では、構築の軸をなるべくシステマチックに決めるためのメソッドを整理していきます。

 

STEP1 環境分析

勝てる構築の軸を決めるために最も重要なのは、環境に最も刺さる軸を選定することです。そのためには、環境分析というSTEPは非常に重要であることが分かると思います。環境分析の精度を高めるために最も重要なことは、流行の理由をしっかり論理で繋げることです。記憶に新しいので、S10のDLC解禁後環境を例にとって考えます。

①炎オーガポンの流行

まず始めに炎オーガポンの圧倒的火力が注目され、流行しました。これはXのタイムラインを見ている人なら誰でも把握できることだと思います。

②岩オーガポンの流行

次に、岩オーガポンの使用率が急上昇しました。ここで、「流行の理由」を自分なりに考えます。理由はもちろん、「炎オーガポンに強い」ことです。同時に、岩オーガポンをエナジーカミやイダイトウと組ませた構築が流行します。このあたりのトレンドは、Xのタイムラインと自分で潜った感触、友人からの情報の合わせ技で把握します。次に理由を考えます。「岩オーガポンの特性は対面構築と相性がいいから」だと自分の中で理解します。

③電磁波環境の到来

エナジーカミやカイリューを筆頭に、電磁波が飛び交う環境へと変遷します。理由は「オーガポンが絶妙な素早さをしている」ことと「オーガポンに電磁波が必ず通る」ことだと理解します。

ガブリアスの流行

次に、ガブリアスが流行します。また理由を考えます。「スケショの実装によりパワーが上がった」ことと、「両オーガポンに強い」ことと、「電磁波が無効である」ことだと理解します。

⑤キョジオーンの流行

最後に、キョジオーンが流行します。ここは最初僕の中では理由が理解できない逆転現象でした。なぜなら、ガブリアスが一般的なキョジオーンにはかなり強いポケモンであるからです。(身代わり、剣舞で破壊できるから)ここで、普通の人は「キョジオーンが流行ってるらしい」で済ませてしまう人が多いですが、僕は理由の調査を行いました。すると友人から、「ガブを使ってたら鉄壁キョジオーンにボコボコにされた」という報告をもらいました。さらに、特性で電磁波を無効にできることから、キョジオーンの流行理由について完全に理解しました。

 

環境を自分なりに理解できたところで、最後に全体的な環境の特徴について考えます。①〜⑤の流れを整理すると、「環境が物理偏重になっている」という特徴が確認されます。そもそも物理の強いポケモンが多い、カミがエナジーを持ち瞬間火力が下がっている、「鉄壁」を持ったポケモンが結果を出し始めていることが理由です。

ここまでが僕の考える理想の環境分析です。具体例を交えたので話が長くなりましたが、キーポイントは「流行の理由を自分なりに考え、理解すること」「理解できない場合は調査すること」「個々の流行のみならず、全体的な環境の特徴を理解すること」です。もちろん、他にも自分では捉えられていない環境の変化があったかと思いますが、それはしょうがないと思ってます。自分なりに整理することが最も重要です。

 

STEP2 軸に必要な要素の決定

次に、軸を決めるにあたり、環境の変化や流行ポケモンに強い要素を探していきます。またS10を具体例とします。

要素① 物理耐久を上げられる積み技

環境分析で明らかになった、「物理偏重である」ことと、「鉄壁キョジオーン」の流行を鑑みると、「物理耐久を上げられる積み技を持つポケモンが強い」という仮説が立ちます。

要素② 電磁波耐性がある

電磁波が飛び交う環境なので、当然要素として欲しくなります。

要素③ オーガポンに強い&先に行動できる

炎、岩ともに大流行していたため、当然要素として欲しくなります。先に行動できることは必須ではないですが、物理耐久を上げてもツタ棍棒が急所に当たりやすい技であるため、なるべく上から行動したいと考えました。

要素④ 特殊高火力

「物理耐久を上げられる積み技を持つポケモン」が既に流行していると仮定すると、「特殊高火力」は刺さりやすいはずです。

S10では、上記の4つの要素をなるべく満足できる軸を探索することからスタートしました。

 

STEP3 軸&基本選出の選定

上記の4つのうちなるべく多くを満足するポケモンを探していきます。探し方は人それぞれだと思いますが、S10の場合は技や特性、タイプでかなり絞り込めたので絞り込みが楽ではありました。例えば、「物理耐久を上げられる積み技」は「鉄壁」や「ビルドアップ」などに絞られるし、「電磁波耐性」は「地面タイプ」「電気タイプ」に絞られるため、これだけでも候補は数少なくなってきます。僕の場合は、これに加えて「オーガポンに強く、先に行動できる」も満足できる「Sブーストイダイナキバ」を選択しました。他にも、「ガブリアスに強い」ことも評価ポイントです。①〜③の要素は満足できましたが、④の要素が抜けているので、③と④を満足できる「眼鏡ハバタクカミ」を選択しました。ハバタクカミはイダイナキバと相性が良く、ハバタクカミの妖技を半減するテラスタルは全て地面弱点なので、イダイナキバの前に繰り出すポケモンとして最適であると判断しました。

上記のように、必要な要素をなるべく満足するポケモン、いわゆる「勝ち馬」を見つけ、そのポケモンと相性がよく、かつ他の必要な要素を補えるポケモンを取り巻きに選んでいくという組み方ができれば、軸の決定や基本選出の決定がひらめき頼りではなく、なるべくシステマチックにできると考えています。

 

最終日構築の落とし穴

Xのタイムラインを見ていると、よく「終盤までは勝てていたけど最終日勝ちきれずに溶かした」という投稿を散見します。溶かした理由は下振れや終盤環境の変化など色々あると思いますが、「最終日構築の落とし穴」にハマってしまっている人が少なからずいると思っています。僕が考える「落とし穴」の意味とその逃れ方について整理しておきます。

・最終日構築の落とし穴について

終盤まで勝てているのに最終日溶かしてしまうには理由があると考えています。それは、僕のように「環境分析を終盤ギリギリまで実施して、最終日に向けてベストな構築を作り上げて最終日にレートを一気に上げる」プレイヤーが多くいるからです。最終日に急に環境が変わったように感じるのもこれが理由だと考えます。つまり、「落とし穴」は「終盤まで勝てている構築をそのまま使えば最終日も勝てるという錯覚」です。もちろんその構築が最終日環境にも適応できるパワーがあれば最終日も勝てると思いますが、そうでなくて最終日付近の流行を捉えられていない場合は自ずとレートは溶けていくと思います。僕自身も剣盾時代にこの失敗を繰り返したことで行き着いた考え方です。

「落とし穴」から逃れるためには、「最終盤まで環境分析&構築の修正を続けること」が重要だと思っています。これとレート上げの作業を両立させることは非常に難しく、僕自身も最終日付近までなかなかレートを上げられず苦戦しています。しかし、最終日に大きくレートを溶かすことはかなり少なくなりました。(もちろん下振れで溶けることはありますが、また戻ってこられることが多いです)

なので僕自身の大きな課題は、「終盤までに、それまでの環境でベストな構築を使ってレートを上げておき、かつ環境分析を継続して最終日に向けて構築を作り直す」ことです。

 

僕自身が次のシーズンに向けて思考整理しておきたかった内容はこれで以上です。レギュEになるとまた大きく環境が変わると思いますので、読者の方々の構築を組む際の手助けになれたら幸いです。ここまで読んで下さった方がいましたら、本当にありがとうございます。いつか最強の漢になるためにこれからも精進していくつもりですので、応援していただけると嬉しいです。

【SV S10使用構築】鬼退治展開+塩サイクル【最終83位、最終レート2080】

【結果】

TN ほいけんた 最終83位 最終レート2080

 

【コンセプト】

・イダイナキバで鬼を破壊する

 

【構築経緯】

環境分析

・炎オーガポンの台頭により、生半可なタイプ受けサイクルが通用しない環境になった

・炎オーガポンに強い岩オーガポンを含めた対面構築が大流行した

・オーガポンを強く動かすために、初手からカミで電磁波を撒く展開+対面のような構築へ進化していった

・カミに電磁波を撒かれても強く動かせるハッサムと岩オーガポンを組み合わせた対面+サイクル構築が流行した

・両オーガポンに強く出られるスケショガブが流行した

 

構築経緯

相手が序盤にエナジーを切る展開が増えたため、序盤に相手のエナジーカミを処理してから最後にこちらのエナジーS上昇をうまく使って全抜きする展開が理想だと感じた。

ステルスロックと合わせると両オーガポン、ガブリアスに強く出られるエースとしてSブーストイダイナキバを採用した。

ステロ要員として、オーガポンやウーラオス、パオジアンに対して行動保証があり、S操作+アンコールで積みの起点回避も可能なコノヨザルを採用した。

2手目のアタッカーとして、オーガポンの上から行動でき、相手に地面弱点になるテラスを切らせやすい最速眼鏡カミを採用した。

サブエースとして、イダイナキバが苦手なエナジーツツミに対して強いゴリランダーを採用した。

ヘイラッシャ+ヒードランを始めとした相手の受け寄りの構築が苦手なため、それらに有利サイクルを展開できる駒としてキョジオーンを採用した。

キョジオーンが苦手な眼鏡カミ、隠密サフゴに強いHD炎オーガポンを採用し、構築が完成した。

 

@こだわりメガネ

テラスタイプ: 妖

特性: 古代活性

性格: 臆病

技構成: ムンフォ/シャドボ/ジェム/滅びの歌

実数値: 131(4)-*-75-187(252)-155-205(252)

最強のポケモン。コノヨでステロを撒いた後に2番手として繰り出す。相手にテラスを切らせる能力が高く、鋼炎毒テラスを切らせてイダイナキバの一貫を作る役割を持つ。今期はムンフォの一貫がすさまじい構築が多く、出した時は必ず役割を遂行してくれた。なるべく多くのポケモンの上を取りたかったため最速CSにしたが、調整は諸説である。

選出率 3位

 

@かまどのめん

テラスタイプ: 炎

特性: 型破り/面影宿し

性格: 陽気

技構成: 棍棒/宿り木/アンコ/光合成

実数値: 187(252)-126-104-*-142(204)-150(52)

調整意図: 

S: 準速ラオス抜き

HD: ハバタクカミの特化眼鏡テラスムンフォを2耐え

塩の最高の相棒。このポケモンがいるおかげで隠密サーフゴーがいても塩を選出することができる。宿り木の定数でカイリューマルスケを剥がしたり、相手の積み技に対してアンコールを合わせて起点を回避したり、宿り木+アンコで受けループを崩したり、本当に器用なポケモンだった。
選出率 5位

 

@グラスシード

テラスタイプ: 岩

特性: グラスメイカ

性格: 意地っ張り

技構成: テラバ/グラスラ/馬力/剣舞

実数値: 199(188)-194(252)-110-*-90-114(68)

調整意図: 

S: HBカイリューを大体抜ける程度

A: 特化

H: なるべく高く

最強のポケモン。グラスラが解禁されたにもかかわらず、あまりにも舐められていたため無双しまくっていた。岩テラスにすることでカイリュー、炎オーガポン入りにも選出することができ、新たに弱点となる地面技はフィールドで半減できるため打ち合い性能が非常に高かった。終盤にテツノツツミが増加していたため、出番は想像以上に多かった。

選出率 4位

 

@食べ残し

テラスタイプ: 水

特性: 清めの塩

性格: 腕白

技構成: 塩漬け/守る/身代わり/再生

実数値: 207(252)-121(4)-184(140)-*-119(68)-61(44)

調整意図: 

S: ミラー意識でなるべく高く

残りHBDに振り分け

最強すぎるポケモン。補完枠としての採用なので選出率は低いが、出せた時の破壊力は凄まじい。1匹で破壊しまくったし、単体性能で捲った試合が沢山あった。新しいオーガポンという相棒のおかげでより輝くことができるし、電磁波環境で状態異常にならない特性はさすがに強すぎる。

選出率 6位

 

@ブーストエナジー

テラスタイプ: 水

特性: 古代活性

性格: 意地っ張り

技構成: 地震/インファ/アイスピ/ビルド

実数値: 221(244)-151-151-*-75(12)-152(252)

調整意図: 

S: 素早さが上昇するように最速

H: 物理耐久意識でなるべく高く

あまりにも最強すぎるポケモン。現環境は対戦の序盤でエナジーを切ってくるプレイヤーが多かったので、後発からこのポケモンを通す動きが刺さりまくっていた。電磁波無効、両オーガポンに強い、ガブに強いなど、環境が追い風であったため、コノヨでステロを撒いてこのポケモンでぽこぽこ殴っているだけで勝てる試合が多かった。相手のカイリューがテラスを切ってくるかどうかが人によるため、技選択が難しかった。なるべくカミを先に展開し、カミで相手にテラスを切らせてから最後に出すと通しやすかった。来期は最強の特殊ガチグマにボコボコにされるため、強いかどうかは不明である。

選出率 1位

 

@きあいのタスキ

テラスタイプ: 炎

特性: 精神力

性格: 意地っ張り

技構成: 憤怒/岩封/アンコ/ステロ

実数値: 217(252)-136(4)-113(100)-*-114(28)-138(124)

調整意図: 

HB: ウーラオスの鉢巻水流連打確定耐え

S: +1でテツノツツミ抜き

あまりにも優秀すぎるステロ撒き。ウーラオス、オーガポン、パオジアンに対してテラスを切らずに行動保障があるうえに、岩封+アンコにより起点にならないどころか逆に起点を作ってくれる申し分ない脇役。アンコールをケアされないことが多く、カイリューとかが平気でコノヨの前で龍舞してきたり、ウーラオス剣舞してきたり、舐められていたため活躍してくれた。

選出率 2位

 

【選出・立ち回り】

最もオーソドックスな展開選出。コノヨでステロを撒き、カミで相手に負荷を掛けながらテラスを誘発し、最後にイダイナキバで〆る。

カミよりもゴリラが刺さっている時の選出。テツノツツミ入りにはゴリラを積極的に選出したい。ゴリラかキバどちらにテラスを切るかの判断が難しい。

oror

ヘイラッシャ+ヒードランのような、受け寄りの構築に対してする選出。攻め駒の着地タイミングが重要で、うまく有利対面を作って数的有利を取り、TODで勝つ。

 

【後語り】

今期は仕事が忙しかったうえに環境の変化が激しすぎたため、最終2桁で着地は十分満足できる結果だと思っている。が、最上位での戦いにまたしても参加できなかったところに自分の実力不足を感じる。最終2桁はかなり安定して取れるようになってきたため、次こそは最上位を目指して戦いたい。

 

 

【SV S9 使用構築】勘違いサフゴ+ミミラオス【最終66位、最終レート2103】


※レンタルコードしばらく置いておきます

 

【結果】

TN おたけ 最終66位 最終レート2103

 

【コンセプト】

・サーフゴーを強く使う

・不利構築はプレイングでなんとかする

 

【構築経緯】

・ドヒドディンルーの流行により、従来の受けサイクル寄りのドヒドディンルーに加え、スタンパにドヒドイデを加えてドヒドディンルーっぽく見せたものなどが多く散見された。選出択にならずに5分以上の戦いをするために、サフゴを基本選出に組み込むことを目指した。

・相手の釣り交換を許さずにドヒドサフゴ対面を作るために、ドヒドイデを誘いつつ打ち分けできて蜻蛉帰りを採用したタスキ水ウーラオスが、初手の様子見役&対面駒として非常に優秀であることに気づき、採用した。

・次にサーフゴーの型を考えた。ドヒドイデを起点にしてディンルーごと貫きたいためHB悪巧み型がいいと考えた。ディンルー、カイリューラオスを考慮外から大きく削ることができる妖テラス+マジカルシャインを採用し、マジシャ+シャドボをウェポンとした。(技範囲がハバタクカミと似ているため、自分の事をカミと勘違いしたサーフゴー、通称勘違いサフゴ。)崩し力が高くなる弱点保険を持たせた。

・上記の展開だと、水ラオスのHPを残しながらサフゴで崩しを行い数的有利を取った後、相手の死に出しカミに切り返される展開が多くなると想定した。その際に、ラオスかサフゴを切って死に出しから裏まで圧力をかけられるスイーパーとして最速珠ミミッキュを採用し、上記の3体を基本選出とした。相手のカイリューに対しても、ミミッキュでテラスを誘発し、HPの残った水ラオスで〆る動きができたり、相手の水ラオスに対してもミミッキュで毒鋼テラスを誘発し、水流連打で〆るなど、初手要因の水ラオスを最後の対面駒として運用できる理想の対面選出が出来上がった。

・上記の3体では、ゴツメカイリュー、ゴツメサフゴを絡めた選出や、ランドロス+ヘイラッシャ+ヒードランのような受け2攻め1の選出に対する勝率が低かった。それらに対して選出の圧力をかけられるキョジオーンを採用した。相手視点はラオス受けにゴツメ枠を選出したいが、ゴツメ+隠密という選出をするとパワーが落ちるといった状態に陥るため、選出の難易度を上げられると考えた。また、相手に崩しの選出を強要できるため、こちらの対面選出をより強く使えると考えた。

・毒テラスキョジオーンを選出する際にきつい相手は、剣舞ウーラオス、隠密マントサフゴである。並び的にカイリューを採用したいため、ウーラオス受けをカイリューに担当してもらうことにした。全てのウーラオスに対応することは不可能なため、なるべく対応範囲が広い型を模索した。最速HSにしてアンコールを搭載することでSを甘えたウーラオスに上からアンコール、有象無象の隠密マント持ちや身代わり持ちに対しての切り返しができることに気づいたため、最速電磁波エアスラアンコール型を採用した。

(最終日前日まで)

・隠密サーフゴーに対して後投げできるポケモンとしてテツノドクガやイーユイなどが挙がったが、ステルスロックを絡められると絶対に勝てないと思った。ステロが痛くないかつ気合い玉持ち以外のサーフゴーに対して安定して後投げができ、構築単位で足りない崩し要素をギロチンで補える、HDドドゲザンを採用した。

(最終日前日~)

・キョジドドゲカイリューの選出ではサイクルが受けに寄りすぎており、相手の行動保証のない拘りアイテム持ちにゴリ押されることが多かった。また、スカーフ蜻蛉&ボルチェンで水ラオスの襷を剝がしながらサイクルされる展開になると勝てないことに気づいた。相手の行動保障の無い拘りポケモンに対して高い素早さと高火力の先制技により制圧できる黒い眼鏡パオジアンをドドゲザンの枠に採用した。隠密サフゴのケアが難しくなったが、サフゴ入りにはキョジを極力選出しないことで対策した。

上記の経緯により、という並びで構築が完成した。

 

【個体紹介】

@命の珠

テラスタイプ: 妖

特性: 化けの皮

性格: 陽気

技構成: じゃれ/シャドクロ/かげ/剣舞

実数値: 131(4)-142(252)-100-*-125-162(252)

かなり強いポケモン。環境トップのハバタクカミ、カイリューに対して不利を取らないのが強すぎる対面駒。サーフゴーが負ける相手が特殊高火力のポケモンであり、それらに対してミミッキュの切り返しが刺さる事が多かった。構築に塩がいるおかげでカイリューサーフゴーの選出をされる事が多く、カイリューをサフゴで削ってミミッキュを通す展開が多かった。最速にすることで、準速ラオスの上から殴ったり、Sを甘えた竜舞カイリューの上から殴ることができるので現環境では最速が最も強いと思っている。対パオジアンが最も不安であるが、水ラオス、サフゴ共にパオジアンにそこそこ強いため、意外と困らなかった。じゃれつくの外しが負けに直結する事がどうしても気になった。しかし、このポケモンにしかできない事が多すぎて外せなかった。

選出率3位

 

@黒い眼鏡

テラスタイプ: 水

特性: 災いの剣

性格: 意地

技構成: 氷柱/砕く/不意打ち/剣舞

実数値: 155-189(252)-101(4)-*-85-187(252)

かなり強いポケモン。構築が初手に水ラオスを誘いやすいことに気づき、水ラオスを別のポケモンで削ってからこのポケモンを通すことを心掛けた。キョジオーンに強い隠密マント持ち、残飯身代わり、拘り高火力ポケモンに軒並み強く、最終日前日の採用にもかかわらずかなり信用していたし、選出もした。水テラスにすることで、重めの水ラオスに対して多少抗うことができる。

選出率4位

 

@気合の襷

テラスタイプ: 水

特性: 不可視の拳

性格: 陽気

技構成: 水流連打/インファ/蜻蛉/アクジェ

実数値: 175-182(252)-121(4)-*-80-163(252)

偉すぎるポケモン。蜻蛉返りの採用により、ドヒドイデやヘイラッシャなどの物理受けに対して、釣り交換を許さずに対面操作⇒サフゴ着地を実現できる器用なポケモン。襷を持っているのに、たくさんゴツメに触れてアイテムが無駄になった。最終日のゴツメカイリューは皆アイスピのケアをしてくれたため、アイスピがなくても有利に立ち回ることができた。メインウェポンが名中安定であり、自発的な運負けを減らせるためレートの安定につながった。

選出率2位

 

@食べ残し

テラスタイプ: 毒

特性: 清めの塩

性格: 腕白

技構成: 塩漬け/守る/身代わり/再生

実数値: 207(252)-121(4)-184(140)-*-120(76)-60(36)

HD: 臆病ツツミのドロポンを残飯込みで2耐え

  特化眼鏡カミのテラスムンフォをテラス時2耐え

HB: 水ラオス意識でなるべく高く

S: ミラー、ヘイラッシャ意識で少し

最強のポケモン。対策が甘い構築に対しては1匹だけでイージーウィンを拾えるのと、状態異常による運負けを防ぐ事ができるため、レートの増減が安定する。しかし、裏を返すと対策がしっかりしている構築に対しては出すと絶対負けるため、相手の構築の塩対策パターンを見極め、カモられないように極力選出を控える必要がある。拘り高火力でゴリ押してくる構築に対しては、毒キョジ+カイリュー+サーフゴーでほとんどの技の一貫を切れるため、安定して勝つ事ができた。隠密マントや身代わりで対策してくる構築は対策が見えないためどうしてもかち合ってしまうことがあるが、その場合も最速カイリューのアンコールで流しながら先に数的有利を取り、TODで勝てる可能性があるところが強かった。TODが前よりも上達した収穫は大きい。

選出率6位

 

@厚底ブーツ

テラスタイプ: 妖

特性: マルチスケイル

性格: 臆病

技構成: エアスラ/電磁波/アンコ/羽

実数値: 197(252)-*-116(4)-120-120-145(252)

塩の最高の相棒。塩がどうしてもきつい剣舞ウーラオスに対し、冷パンのない個体なら安定して受けられ、Sの遅い個体なら上からアンコールできるため対剣舞ウーラオスはこの型が1番勝率が高いと思っている。その他にも、隠密マントランドロスや身代わり残飯ランドロス、水ロトムに対しても上からアンコールで切り返すことができ、2サイクル目からはこちらが有利に展開することができる。対イダイトウ入り展開構築に対しても、最後の詰め筋として重宝した。

選出率5位

 

@弱点保険

テラスタイプ: 妖

特性: 黄金の体

性格: 図太い

技構成: マジシャ/シャドボ/巧み/再生

実数値: 191(228)-*-154(196)-153-111-115(86)

S: 最速ガチグマ、S+1でガブを抜ける114カイリュー意識

HB: なるべく高く

あまりにも最強すぎるポケモン。今期はこのポケモンを思いついたおかげで序盤から最終日まで大きく溶かすことなく安定して勝つことができた。マジカルシャイン+弱点保険が考慮外の高打点となり、ディンルーやカイリューに致命傷を負わせることができる。vs悪タイプに対して、自身の耐性を上げながら崩しを行える。水ラオスが苦手なゴツメ電磁波カイリュードヒドイデ、ヘイラッシャなどを起点に積んでいく。カバルドンもサフゴ対面で一旦地震から入ってくれる人が多く、悪巧み+弱点保険であっという間に受けの効かない状態になり、数的有利を取る事ができる。ドヒドディンルーに対しても、ドヒドイデと対面を作って巧み、ディンルーに対して+2マジシャを当てて崩すことができる。流行メタ枠でありながら、汎用的でありどんな構築に対しても選出を検討できる理想のポケモンだった。

選出率1位

 

【選出】

初手に対面性能の高い水ラオスを置き、不利対面はサフゴに引いて、積んで数的有利を取っていく。水ラオスミラーは蜻蛉⇒サフゴ引きからテラスマジシャで倒しにかかる。

相手の構築に水ロトムボルトロスウルガモスハッサムなどがいてミミッキュを通しづらい場合や、相手の塩対策が身代わりもしくは隠密、拘り高火力であることが推測できる場合にする選出。サフゴかパオジアンどちらが通るか考えてテラスを切るポケモンを決める。

@1

塩が刺さっている時や、相手の構築が受けに寄っていてラオス+サフゴで崩せない場合にする選出。@1はタイプ受けを成立させたい場合はサフゴ、受け攻めのようにキョジカイリューで荒らしてエースを通したい場合はパオorミミッキュを選出する。

 

【後語り】

まだ10時間以上残して2ROM2桁を維持できていたため、まだ見ぬ世界を見て戦い続けたが、勝ち切ることができなかった。プレミは少なくなってきているが、まだ甘えた技選択のせいで負けることがあったり、選出を間違えて負けることが多々あった。改めて、ポケモンは奥が深いと感じた。レート2100という最低限のラインには到達できたが、最上位で戦い続けるためにはまだまだ経験値不足であり、もっと頑張りたいと思った。来シーズンも頑張るし、DLC1シーズン目は本気を出す。

【SV S6】FLOWカミカイリュー【最終62位、最終レート2086】

 

こんにちは、おたけです。

S6は、9世代になってからずっと夢見ていた最終2桁を達成することができました!!今期は複数人と構築の原案を共有しており、全員最終日爆勝ちしたのでかなり完成度の高い構築に仕上がったと思っています!レンタルも用意するので是非一度使ってみてほしいです!

 

 

結果

TN Judgement  最終62位 最終レート2086

TN おたけ 最終159位 最終レート2026

使用構築

※レンタルコードは残しておきます

 

構築経緯

環境把握

環境トップの並びであるディンカイサーフがパオジアンに弱い(テラスを強要される)ため、パオジアン受けとしてヘイラッシャ、パオジアンに強い攻め駒であるイーユイを組み込んだスタンパが増加している印象を受けた。また、自分視点だとカミ+イーユイの並びに対して完全なサイクルを成立させるのは不可能であり、対策必須の並びであると感じた。

構築の軸

・残飯カイリュー

上記の並びを対策するために最も有効なのは、「身代わり持ちの物理高火力ポケモンでヘイラッシャを起点にする」であると思ったので、「残飯キバ」「残飯カイナ」「残飯カイリュー」が軸の候補として挙がった。残飯カイナでは、身代わりのタイミングでカイリュー引き→アンコールの展開が嫌だったのと、残飯キバは毒菱を踏むのがきつかったため、残飯カイリューを採用した。身代わりを張ってから裏ごと貫きたかったので、積み技として龍舞を採用し、ウェポンとして9世代最強の技範囲である妖テラバ、地震を採用した。

基本選出、補完枠

・チョッキイルカマン

上述のように、カミイーユイを両受けするのは困難なため、両者に後投げから先制技で縛ることのできるチョッキイルカマンを採用した。格闘テラスにすることでテツノツツミ入りにも投げられ、相手の特殊アタッカーが誰であってもテラスをなるべく温存しながら打ち合える所を評価した。

・ゴツメハッサム

イルカとカイリューでは初手のパオジアンがきついので、クッションになりながらタスキを削ったり、対面操作できるポケモンとして採用した。初手のパオジアンさえなんとかなってしまえば、イルカのジェットパンチやカイリューで戦えるので、クッション役として重宝した。また、イルカマンとタイプ補完が優れており、ハッサムが炎テラバで倒されてもイルカマンで縛れるところがいい。

・スカーフイーユイ

このままでは相手のサーフゴーが少し重いのと、パオジアンに対して先制で動けるポケモンがいなかったので、パオジアンのタスキを削った後に上から安定して縛れるポケモンとして採用した。イルカハッサムの対面操作と相性がよく、有利対面を作れば相手のサイクルを崩すことができる。

エナジーハバタクカミ

このままでは相手の水ロトムが少し重いのと、相手の飛行テラスカイリュー入りの対面構築がきつかったので色々探していたところ、同じ構築を共有していたケチャワチャくんが、「甘えるカミで相手のカイリュー止めれるし、こっちのカイリューの起点を作れるのでマジでつよいっす」と教えてくれたので、エナジーカミを採用した。

・タスキイダイナキバ

最後に、相手のディンルーが重いのと、ヘイラッシャが残飯の場合に残飯カイリューだけでは押し切りにくいため悩んでいたところ、ケチャワチャくんが「はたき落とすを採用したイダイナキバでディンルーのステロ展開も阻止できるし、ヘイラッシャの残飯をはたけるので残飯カイリューで絶対勝てるようになるっす」と教えてくれたので、最速タスキイダイナキバを採用した。

 

上記の経緯により、という並びで構築が完成した。他にも眼鏡カミや水ロトムも試していたが、最終的にはこの形に落ち着いた。

 

個体紹介

イルカマン@とつげきチョッキ

テラスタイプ: 格闘

特性: マイティチェンジ

性格: 意地っ張り

技構成: ウェブタ/クイタン/ジェパン/ドレパン

実数値: ナイーブ 199(188)-125(188)-93(4)-*-96(108)-123(20)

            マイティ 199(188)-224(188)-118(4)-*-121(108)-123(20) 

調整意図(マイティ時):

S: 準速キノガッサ抜き

HB: カイリューの特化鉢巻逆鱗が乱数25%

HD: 臆病眼鏡ツツミの抜群フリドラ+等倍フリドラが乱数10.5%

A: ウェーブタックルが無振りパオジアンに乱数87.5%

    ウェーブタックルがH244B252カイリューに等倍で乱数2発89.4%

    ドレパン+ジェパンが無振りテツノツツミに乱数79.7%

解説: 

構築のマスコット枠であり、殴り合い担当。相手の構築にイーユイ、ドクガ、カミ、サフゴ、ツツミなどの低耐久特殊アタッカーが多い場合に選出を検討する。しかし、初手に出すと色々リスクが大きいので出せないことが多い。が、出したときはめっちゃ活躍する。初手に特殊アタッカーと出くわした時はナイーブのまま戦うことが多い。格闘テラスが地味に読まれにくいのに非常に強く、パオジアンのかみ砕くやイーユイの悪の波動を半減できる。臆病眼鏡ツツミの抜群フリドラ+等倍フリドラをほぼ耐えるので、後投げから格闘テラスドレインパンチで返り討ちにできる。などなど、悪技が飛び交う現環境では強い要素しかない。また、ハッサムに対して不意に飛んでくる炎テラバーストに対する切り返しとしても重宝した。本構築の始点は物理クッションを残飯カイリューで起点にすることなので、ヘイラッシャを強く誘うこのポケモンは構築から絶対に外せない1匹だった。

 

ハッサムゴツゴツメット

テラスタイプ: 悪

特性: テクニシャン

性格: 意地っ張り

技構成: バレパン/蜻蛉/泥棒/剣舞

実数値: 176(244)-165(0)-142(172)-*-109(92)-85

調整意図:

A: ゴツゴツメット1回+蜻蛉が無振りパオジアンに確定1発

HB: パオジアンの悪テラス鉢巻かみくだくが陽気で確定耐え、意地で乱数50%

HD: 臆病眼鏡イーユイの悪の波動が乱数6.2%

解説:

本構築の物理受けクッションであり、カイリューの相棒。主に初手に投げて、後攻蜻蛉帰りからカイリューを安全に着地させることが役割である。カイリューが最も対面したくないパオジアンに対してゴツゴツメット+弱点蜻蛉により非常に強く出られるところが最大のメリット。Dにも厚めに振っており、サーフゴーやイーユイに対しても強引な突っ張りが許される。VSイーユイは流石に嫌だが、カイリューが強すぎるためハッサム対面で炎技で出落ちしても炎技で拘ったイーユイを起点に龍舞すればいいだけだし、そもそもハッサムに炎技を打ってくる浅いプレイヤーはほとんどいなかったので、一見ヤンキーに見える居座り後攻蜻蛉をしていた。パオジアン以外にも、VSキノガッサミミッキュに強いことから相手の対面構築に対しても選出しやすく、選出率はかなり高かったし大活躍であった。

 

カイリュー@食べ残し

テラスタイプ: 妖

特性: マルチスケイル

性格: 意地っ張り

技構成: テラバースト/地震/身代わり/龍舞

実数値: 193(212)-187(124)-122(52)-*-122(12)-114(108)

調整意図:

S: +1で陽気ガブ抜き

HB: A+1妖テラス状態で不一致イカサマを身代わりが確定耐え

HD: モロバレルのヘド爆を身代わりが乱数で耐えるように少し

A: A+1妖テラス状態でイカサマを身代わりが耐える範囲でなるべく高く

解説;

本構築の軸であり、圧倒的MVP。S6の王者。これまでに誰も使っていなかった革命型カイリューがまた1種類追加されてしまった。このポケモンはどこまで強くなっていくのか計り知れない、、基本的には、ハッサムとのタイプ受けの中で起点を見つけて龍舞するか、ヘイラッシャ、チオンジェンをはじめとする搦め手を駆使した物理受けクッションの前で身代わりを張って起点にするかのどちらかである。基本的に2回舞えば誰でも上を取れるので、身代わりが成功し、龍舞1回積めたらあとはイージー。VSチオンジェンは、身代わりを張りながら相手の技を確認して、イカサマであれば妖テラス身代わりが割れないので身代わりを残しながら妖テラバで負荷をかけていく。ギガドレであればテラスせずに身代わり龍舞で爆勝ち。テラバワンウェポンも当然勝ち。カタストロフィがあっても身代わりを割れないところまでHPを減らして積んでいけば勝てる。VSキョジオーンは鉄壁があると勝てないが、普通の型なら妖テラス身代わりを張りながら積み放題。VSヘイラッシャが一番難しい。まず鈍いは勝てない。ウェブタ地割れなら、テラスせずに身代わりを残しながら特殊素テラバーストと地震を駆使して負荷をかけていく。全然ヘイラッシャが削れてくれないので時間がかかるし、どこかで身代わりすると見せかけて殴る、みたいな択を合わせないときつい。が、後述のイダイナキバのはたきおとすでヘイラッシャの残飯をはたけていると安定感が100倍になる。ヘイラッシャはイダイナキバ対面、タスキを削るためにウェブタしか押されないので、はたきおとすが必ず通る。最終日はこの動きでセグカミラッシャに全勝した。妖テラバーストが読まれにくく、不意にディンルーを裏の圏内まで削ったり、相手のHBアンコールカイリューを後投げされても全然間に合わないので、展開が有利になる。また、HBロトムを嵌められるのが革命的である。龍舞のタイミングでロトム引き、次に身代わりで鬼火をスカす、次に妖テラバで一気に負荷を掛けながら不一致イカサマを身代わりが確定で耐える。これを思いついたときに今期はもらったと思った。そもそも妖というタイプが耐性的にも優秀すぎるため、見えない身代わりという一手により不死身のポケモンと化す。来期は必ず流行すると思われるため、対策が必要である。(自分でも勝ち方が分からない、、)

 

イダイナキバ@きあいのタスキ

テラスタイプ: 鋼

特性: 古代活性

性格: 陽気

技構成: インファ/ぶちかまし/はたき/こうそくスピン

実数値: 191(4)-181(236)-153(12)-*-74-152(252)

調整意図:

S: ミラーやミミッキュ意識で最速

HB: 特化マスカーニャのトリフラ+ふいうちを最高乱数以外耐え(s5 6位 Zeonさんの記事参照)

解説: 

本構築の補完枠であり、影の功労者。対面駒兼展開要員。主にディンルー入りやセグカミラッシャに対して初手に投げて荒らしていく。ディンルーに対してはご存じのとおりテラスを切らせながらステロを撒かせない最強ポケモンである。ヘイラッシャに対して叩き落とすで残飯を奪う動きが非常に強力であり、この動きでイージーウィンを量産した。最初はこの枠を水ロトムで使っていたが、同じく本構築を使用していたケチャワチャくんのアイデアによって構築の可能性が無限大に広がった。ナイスアイデアすぎる。最速にしているため、ミラーでのぶちかまし合いを制することができる。相手はやむを得ず一度ヘイラッシャに引く。はたきで残飯を落とす。これで勝ちがほぼ確定する。最終日は誇張抜きでセグカミラッシャイーユイキバ@1の構築に全勝ちした。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ: 炎

特性: 古代活性

性格: 臆病

技構成: ムンフォ/マジフレ/甘える/瞑想

実数値: 131(4)-*-103-180(196)-157-181(76)

調整意図:

S4 6位 シグマさんの調整参照 (無断ですいません)

https://shigumaaa.hatenablog.com/archive

解説: 

本構築の展開要員であり、第2MVP。シンプルにこの型のハバタクカミの起点作り力が高すぎた。これをS4からやってるシグマさんは天才だと思った。甘える+マジカルフレイムによる疑似的な耐久力がお化けであり、痛み分け+ムンフォによる削り性能も高く、状況に応じて正面のポケモンを突破するかカイリューの起点にするかを決められるのが本構築と非常に相性がよかった。このポケモンも、元々は眼鏡カミを使ってていまいちしっくりこなかったところを、ケチャワチャくんの発案によって構築の最後のピースがばっちりハマった。最終日の最後の方は信用しまくってて、あれ、この構築ってカミが強い構築だっけ?と思わせるくらいの活躍ぶりだった。

 

イーユイ@拘りスカーフ

テラスタイプ: 妖

特性: 災いのたま

性格: 控えめ

技構成: オバヒ/放射/悪波/テラバ

実数値: 153(180)-*-101-195(180)-141-138(140)

調整意図:

S: 臆病テツノツツミ抜き

HB: ミミッキュの特化珠じゃれつく+かげうちを確定耐え

       パオジアンの+2特化珠ふいうちを確定耐え

HD: ステルスロック+サーフゴーの特化鋼テラス眼鏡ゴルラが乱数6.2%

C: 余り

解説: 

本構築のスイーパー兼崩し役。今期はパオジアンが大流行していたため、ものすごく選出しやすく、強かった。相手のパオジアンに対し、つらら落とし半減のハッサムと、上から縛れるこのポケモンによって怯みのストレスをなるべく抑えて戦うことができた。使い方もハッサムの後攻蜻蛉から圧をかけるというとてもシンプルなものなので、特にこれ以上語ることはない。

 

選出・立ち回り

基本選出

ハッサムの対面操作を駆使しながら、状況に応じてカイリューを着地するか、カミで起点づくりをするかを選択する。ハッサムで相手のポケモンを炎技で拘らせ、カイリューで龍舞するパターンもあり。うまくカミを残しながら戦う事ができれば仮にカイリューが全抜きできなくてもハッサム、カミのいずれかがスイーパーにもなってくれる。

相手のディンルーを重く見たかったり、どうしてもステロを撒かせたくない時の選出。また、セグカミラッシャに対してはラッシャの残飯をはたくためだけにキバを選出する。動きは対面&展開気味にして、キバで相手を荒らしてからカミで起点を作り、カイリューで破壊する。たまーに「相手の構築イーユイ重すぎるから、これディンルーのステロで対策してるな」っていう構築があるので、その場合は積極的に投げる。

相手に特殊アタッカーが多かったり、殴り合いの戦いになりそうな場合にする選出。イルカマンを初手に投げて、特殊ポケモンと対面した際はナイーブ状態で殴り合う。物理はハッサムをクッションにし、カイリューとイルカマンで詰めていく。

相手のパオジアンを重く見たい時の選出。ハッサムゴツゴツメット+スカーフイーユイでパオジアンを縛りながら裏に負荷をかけていく。相手が疲弊したところでカイリューを展開し、全抜きを図る。

 

その他の選出も状況に応じてしていた。基本的にどの組み合わせで出してもそれなりに形になるのがこの構築の強い点だと思う。その分プレイングが必要になり、上手く扱うのは非常に難しい。(特にイルカマン)

 

苦手なポケモン、並び

・キョジドクガカイリュー

カイリューのアンコールで技が縛られるので、身代わりができずに塩漬けを入れられ、サイクルをすると毒菱が入るので基本的に勝てない。あとプレイヤーが上手すぎる。

・アーマーガア入りの受けサイクル

カイリューが唯一何もできない物理受けがアーマーガアなので、基本的に勝てない。選出が噛み合ったりすると奇跡的に勝てるレベル。

・毒菱+オニゴーリ

余程運が良くないと勝てない。構築の完成度が高すぎて、アンコールや呪いなどの回避策を用意していない本構築ではつけ入る隙がなかった。

・純正受けループ

今期一度もマッチングしていないが、多分勝てない。

 

あとがたり

今期はいろいろあって複数人に本構築の原案を紹介し、構築共有をしていました。軸の強さを理解してくれる強いプレイヤーがいてくれたおかげで構築がどんどんブラッシュアップされ、これまでで1番充実した最終日でした。自分はいつも0→1を作り出すのは得意ですが、それを10にするのが苦手なのと、プレイングが平凡すぎて勝ちきれないシーズンが続いていました。そんな時に、僕の0→1力をリスペクトしてくれ、それを10にしてくれる強いプレイヤーが現れてくれたことで切磋琢磨し、皆んなで団結することで満足の結果を残すことができました。ポケモンは1人でやるゲームではないなと改めて感じました。でぃーさんとケチャワチャくんには感謝しています。これからは構築を配るおじさんになろうと思っています👴🏻

 

スペシャルサンクス

・いつも一緒に戦いながら応援してくれるきい鯖のみんな

・最終日共に高め合ったでぃーさん、ケチャワチャくん。この構築を強くしてくれて本当にありがとうございます。