おたけのおへや

ポケモン剣盾シングルレート専用。結構独特の型や構築を考えるので、参考になれば幸いです。

言語化力について言語化してみた

こんにちは、おたけです。

最近、「おたけは言語化力が高い」とお褒めの言葉をいただくことが多くなったので、僕が考える言語化力について言語化して説明するとともに、僕が実践してきた言語化力の高め方を紹介しようと思います!

 

1.そもそも言語化とは何か

Google先生によると、「言葉で表現すること。感情や直感的なものを説明・伝達可能にすること。」らしいです。僕の解釈もほぼ同じで、普段感覚でやっていた事を言語にすることで、それによってその行為の再現性を上げることを目的として実施しています。

 

2.おたけの考える言語化力とは

上記を踏まえると、おたけの考える「言語化力」とは、「自分の身に起こった事象(成功、失敗など)について、その真因について理解する力」という感じかなと思います。ポケモンを具体例にしてみると、言語化力が高い人は、自分がポケモンで勝てるようになった真因について理解、整理できており、「ポケモンで勝つ」ことの再現性が次第に高くなっていくのだと思います。

ここで要点を押さえておくと、僕は「言語化力」には「理由を考え、理解する力」と「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」の大きく2つの要素に分けられると思っています。前者は言語化力そのもののことで、後者はそれを活かして成長する力のようなイメージです。段々と抽象的な表現が増えてきたので、それぞれ具体例を出しておきます。

「理由を考え、理解する力」

例えば最近の自分だと、構築の軸となる「勝ち馬」を考える時に、閃きに頼るのではなくある程度システマチックに勝ち馬を探す方法について理解することができました。発端は自分がSVで初めて最終2桁を取れた時で、当時はまだ自分しか使っていない強い型のカイリューが天から降ってきたことが幸いして自己最高の結果を出すことができました。ただ、当時はたまたま天から降ってきたので勝てたと思っていて、それを何故思いついたのかは見当がつかないという状態でした。普通の人なら、なんかたまたま思いついた、ラッキー!という感覚のまま終わってしまうと思いますが、僕は言語化が大事だと思っていたので、自分は何故強いポケモンが天から降ってきたのかをひたすら考えました。そして、自分が強い軸を見つけられたのは「環境についてよく分析し、理解できていた」ことが理由だと理解できました。これがまさに、「理由を考え、理解する力」に該当すると思います。具体的にどうすれば理由が理解しやすくなるかについては、次の章で説明するので安心してください。

「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」

上記のように、自分が強い軸となるポケモンを思いついた時は「環境分析により環境を深く理解していた」ことが共通点であることに気づきました、これはまさに、「抽象化」のプロセスを踏んでいることになります。抽象化というのは、複数の事象の中から共通点のみを抜き出し、言語にすることだと思っています。難しいので具体例を挙げます。例えば自分が勝ち馬を見つけられたシーズンを個々の事象とします。「ヘイラッシャが流行っていたから身代わりで起点にする動きが刺さった」とか「電磁波環境だったのでキョジオーンサイクルが刺さった」とか個々の勝てた理由について考えてみると、「そもそも当時の環境についてよく理解できていた」という共通点が浮かび上がります。そして、自分が勝ち馬を発見できた理由は「環境分析をして、環境を深く理解できていた」と言語に落とし込み、抽象化に成功します。こうすることで、次のシーズンが来た時は上記の抽象化された仮説を検証すべく、環境分析に力を入れて取り組んで、環境に適した勝てる要素を探すというアプローチで構築を組んで実践してみて、結果が出たらめでたく検証完了!という感じです。僕は実際に検証を始めてから3シーズン連続で最終2桁を達成し、再現性が高いことを確認することができました。抽象化が上手くなると、ポケモンの世界だけでなく日常生活や仕事にも応用できたりします。例えば、「言語化力」なんてまさにその一例です。「ポケモンの構築を組む時には組み方を言語化することが大事」という考え方は、より抽象的に表現すると「物事で成功するためには、成功や失敗の理由を言語化し、成功や成長の再現性を高めることが大事」という万物共通の理論に落とし込むことができます。これを具体的に仕事だとこういう場面に当てはまるなーとか考えて、「応用」すると別分野でも成長スピードを高めることができると思っています。これは僕がポケモンに全力で取り組んできた一つの理由でもあります。

 

3.おたけが実践している言語化力の高め方

じゃあ、どうすれば言語化力が高くなるのか。それは僕も今まで生きてきた中で永遠のテーマでもあります。試行錯誤してきた中である程度昔よりも言語化力が高くなってきたかなと思っているので、これまでに実践してきたことをもう一度整理して説明しようと思います。

「理由を考え、理解する力」

①「なぜ」を考える習慣をつける

シンプルかつ、最も重要な事だと思っています。まず大前提としてお伝えしておきたいのは、僕自身の脳みそのスペックはそこまで高い方ではないと思っています。集中力が低かったり、物忘れも激しく、クイズ番組を見てても頭が硬くて解けないことが多いです。ただ、物事の理由を考えたり、整理する「習慣」をつけるトレーニングは人よりも積んできたと思っています。結局脳みそも筋トレと同じで習慣にすることで磨きがかかってくると考えています。とにかく、「なぜ」を考える機会を増やしてみるといいかと思います。「なぜbig6は強いのか」「なぜキョジオーンは強いのか」「 なぜ相手して強いポケモンは自分で使うと弱いのか」などなど、物事にはなぜを考えるチャンスが無限に溢れています。「big6強いよねー」とか「〇〇は自分で使うと弱いよねー」とか感想で終わるのではなく、僕は理由についてある程度他人に説明できるレベルまで深く考え続けます。

②他の事例との共通点を探す習慣をつける

ただ理由をうーんと考えているだけでは思いつかなかった場合は、似たような事例を複数探し、その共通点を考えてみると理解しやすかったりします。例えば先程の強い軸の話だと、そういえば剣盾のあのシーズンも強いポケモンを軸にできてたな〜とか、他の事例を複数探し出すことができれば、その共通点を見つけるだけでそれがそのまま理解につながることが多いです。なぜかというと、複数の事例から共通する事を抜き出すという作業は、複数の事例であるが故にN数が多くなって仮説の信憑性が高まるからです。仮に100個の事例を挙げてその共通点を見つけたら、それが絶対真因だと感じますよね?それを自分の体験の中で見つけていく作業になります。そしてこの作業は抽象化にも直接繋がる大事な考え方になります。

「ある事象を抽象化し、応用、再現する力」

①個々の事象は全て結びついているという考え方を持つ

ポケモンと仕事って本質は一緒だよなー」とか、「ポケモンポケカって勝つロジックが似てるよなー」みたいに、まずは物事は全て結びついていて、共通項は必ずあるという前提に立って考える習慣をつけることが大事だと思っています。そうすることで、何か成功や失敗があった時にも、「この失敗はあの時あのシチュエーションと似てるな」の引き出しを増やすことができます。引き出しを増やせると共通点が見つかりやすくなり、失敗の原因を理解する能力が高くなると思っています。そしてそれを言語にして、抽象化する。これをひたすら繰り返し、習慣になれば頭の中を整理し、言語化が上手くなると思います。

②具体例を考える習慣をつける

「応用力」というのは、自分の中で抽象化された理論を目的の事象に対して具体化し、当てはめる力だと思っています。自分の中で新しい抽象化された理論ができた時には、常に他の具体例を考えてみるようにしています。例えば、強い軸をシステマチックに見つける方法論を思いついたとしたら、過去のうまくいったシーズンや失敗したシーズンにこの理論を当てはめてみて、実際に当てはまっているのかどうか確かめることで理論の確度が上がってくると思います。他にも、他分野においても同じような例があるかどうかも常に考えるようにしています。

③検証する習慣をつける

新しく理論を抽象化できた時は、それを鵜呑みにするのではなく、実際に検証して仮説が正しいのか自分で確かめる必要があると思っています。再現しなかった場合は仮説が間違っている場合もありますし、新たな問題が浮かび上がってくるので同じ思考を繰り返します。再現した場合は仮説の信憑性が高くなり、自分が新しく成長できたことになります。この辺は皆さん自然とやっている方も多いかとは思いますが、改めて脳内で整理しておくことも大事だと思います。

 

以上がこれまでに実践してきた言語化力の高め方になります。抽象的な表現が多く、もし理解しにくかったら申し訳ありません。皆さんがポケモン強くなるための何かの参考になれば幸いです!