おたけのおへや

ポケモン剣盾シングルレート専用。結構独特の型や構築を考えるので、参考になれば幸いです。

【SV S6】FLOWカミカイリュー【最終62位、最終レート2086】

 

こんにちは、おたけです。

S6は、9世代になってからずっと夢見ていた最終2桁を達成することができました!!今期は複数人と構築の原案を共有しており、全員最終日爆勝ちしたのでかなり完成度の高い構築に仕上がったと思っています!レンタルも用意するので是非一度使ってみてほしいです!

 

 

結果

TN Judgement  最終62位 最終レート2086

TN おたけ 最終159位 最終レート2026

使用構築

※レンタルコードは残しておきます

 

構築経緯

環境把握

環境トップの並びであるディンカイサーフがパオジアンに弱い(テラスを強要される)ため、パオジアン受けとしてヘイラッシャ、パオジアンに強い攻め駒であるイーユイを組み込んだスタンパが増加している印象を受けた。また、自分視点だとカミ+イーユイの並びに対して完全なサイクルを成立させるのは不可能であり、対策必須の並びであると感じた。

構築の軸

・残飯カイリュー

上記の並びを対策するために最も有効なのは、「身代わり持ちの物理高火力ポケモンでヘイラッシャを起点にする」であると思ったので、「残飯キバ」「残飯カイナ」「残飯カイリュー」が軸の候補として挙がった。残飯カイナでは、身代わりのタイミングでカイリュー引き→アンコールの展開が嫌だったのと、残飯キバは毒菱を踏むのがきつかったため、残飯カイリューを採用した。身代わりを張ってから裏ごと貫きたかったので、積み技として龍舞を採用し、ウェポンとして9世代最強の技範囲である妖テラバ、地震を採用した。

基本選出、補完枠

・チョッキイルカマン

上述のように、カミイーユイを両受けするのは困難なため、両者に後投げから先制技で縛ることのできるチョッキイルカマンを採用した。格闘テラスにすることでテツノツツミ入りにも投げられ、相手の特殊アタッカーが誰であってもテラスをなるべく温存しながら打ち合える所を評価した。

・ゴツメハッサム

イルカとカイリューでは初手のパオジアンがきついので、クッションになりながらタスキを削ったり、対面操作できるポケモンとして採用した。初手のパオジアンさえなんとかなってしまえば、イルカのジェットパンチやカイリューで戦えるので、クッション役として重宝した。また、イルカマンとタイプ補完が優れており、ハッサムが炎テラバで倒されてもイルカマンで縛れるところがいい。

・スカーフイーユイ

このままでは相手のサーフゴーが少し重いのと、パオジアンに対して先制で動けるポケモンがいなかったので、パオジアンのタスキを削った後に上から安定して縛れるポケモンとして採用した。イルカハッサムの対面操作と相性がよく、有利対面を作れば相手のサイクルを崩すことができる。

エナジーハバタクカミ

このままでは相手の水ロトムが少し重いのと、相手の飛行テラスカイリュー入りの対面構築がきつかったので色々探していたところ、同じ構築を共有していたケチャワチャくんが、「甘えるカミで相手のカイリュー止めれるし、こっちのカイリューの起点を作れるのでマジでつよいっす」と教えてくれたので、エナジーカミを採用した。

・タスキイダイナキバ

最後に、相手のディンルーが重いのと、ヘイラッシャが残飯の場合に残飯カイリューだけでは押し切りにくいため悩んでいたところ、ケチャワチャくんが「はたき落とすを採用したイダイナキバでディンルーのステロ展開も阻止できるし、ヘイラッシャの残飯をはたけるので残飯カイリューで絶対勝てるようになるっす」と教えてくれたので、最速タスキイダイナキバを採用した。

 

上記の経緯により、という並びで構築が完成した。他にも眼鏡カミや水ロトムも試していたが、最終的にはこの形に落ち着いた。

 

個体紹介

イルカマン@とつげきチョッキ

テラスタイプ: 格闘

特性: マイティチェンジ

性格: 意地っ張り

技構成: ウェブタ/クイタン/ジェパン/ドレパン

実数値: ナイーブ 199(188)-125(188)-93(4)-*-96(108)-123(20)

            マイティ 199(188)-224(188)-118(4)-*-121(108)-123(20) 

調整意図(マイティ時):

S: 準速キノガッサ抜き

HB: カイリューの特化鉢巻逆鱗が乱数25%

HD: 臆病眼鏡ツツミの抜群フリドラ+等倍フリドラが乱数10.5%

A: ウェーブタックルが無振りパオジアンに乱数87.5%

    ウェーブタックルがH244B252カイリューに等倍で乱数2発89.4%

    ドレパン+ジェパンが無振りテツノツツミに乱数79.7%

解説: 

構築のマスコット枠であり、殴り合い担当。相手の構築にイーユイ、ドクガ、カミ、サフゴ、ツツミなどの低耐久特殊アタッカーが多い場合に選出を検討する。しかし、初手に出すと色々リスクが大きいので出せないことが多い。が、出したときはめっちゃ活躍する。初手に特殊アタッカーと出くわした時はナイーブのまま戦うことが多い。格闘テラスが地味に読まれにくいのに非常に強く、パオジアンのかみ砕くやイーユイの悪の波動を半減できる。臆病眼鏡ツツミの抜群フリドラ+等倍フリドラをほぼ耐えるので、後投げから格闘テラスドレインパンチで返り討ちにできる。などなど、悪技が飛び交う現環境では強い要素しかない。また、ハッサムに対して不意に飛んでくる炎テラバーストに対する切り返しとしても重宝した。本構築の始点は物理クッションを残飯カイリューで起点にすることなので、ヘイラッシャを強く誘うこのポケモンは構築から絶対に外せない1匹だった。

 

ハッサムゴツゴツメット

テラスタイプ: 悪

特性: テクニシャン

性格: 意地っ張り

技構成: バレパン/蜻蛉/泥棒/剣舞

実数値: 176(244)-165(0)-142(172)-*-109(92)-85

調整意図:

A: ゴツゴツメット1回+蜻蛉が無振りパオジアンに確定1発

HB: パオジアンの悪テラス鉢巻かみくだくが陽気で確定耐え、意地で乱数50%

HD: 臆病眼鏡イーユイの悪の波動が乱数6.2%

解説:

本構築の物理受けクッションであり、カイリューの相棒。主に初手に投げて、後攻蜻蛉帰りからカイリューを安全に着地させることが役割である。カイリューが最も対面したくないパオジアンに対してゴツゴツメット+弱点蜻蛉により非常に強く出られるところが最大のメリット。Dにも厚めに振っており、サーフゴーやイーユイに対しても強引な突っ張りが許される。VSイーユイは流石に嫌だが、カイリューが強すぎるためハッサム対面で炎技で出落ちしても炎技で拘ったイーユイを起点に龍舞すればいいだけだし、そもそもハッサムに炎技を打ってくる浅いプレイヤーはほとんどいなかったので、一見ヤンキーに見える居座り後攻蜻蛉をしていた。パオジアン以外にも、VSキノガッサミミッキュに強いことから相手の対面構築に対しても選出しやすく、選出率はかなり高かったし大活躍であった。

 

カイリュー@食べ残し

テラスタイプ: 妖

特性: マルチスケイル

性格: 意地っ張り

技構成: テラバースト/地震/身代わり/龍舞

実数値: 193(212)-187(124)-122(52)-*-122(12)-114(108)

調整意図:

S: +1で陽気ガブ抜き

HB: A+1妖テラス状態で不一致イカサマを身代わりが確定耐え

HD: モロバレルのヘド爆を身代わりが乱数で耐えるように少し

A: A+1妖テラス状態でイカサマを身代わりが耐える範囲でなるべく高く

解説;

本構築の軸であり、圧倒的MVP。S6の王者。これまでに誰も使っていなかった革命型カイリューがまた1種類追加されてしまった。このポケモンはどこまで強くなっていくのか計り知れない、、基本的には、ハッサムとのタイプ受けの中で起点を見つけて龍舞するか、ヘイラッシャ、チオンジェンをはじめとする搦め手を駆使した物理受けクッションの前で身代わりを張って起点にするかのどちらかである。基本的に2回舞えば誰でも上を取れるので、身代わりが成功し、龍舞1回積めたらあとはイージー。VSチオンジェンは、身代わりを張りながら相手の技を確認して、イカサマであれば妖テラス身代わりが割れないので身代わりを残しながら妖テラバで負荷をかけていく。ギガドレであればテラスせずに身代わり龍舞で爆勝ち。テラバワンウェポンも当然勝ち。カタストロフィがあっても身代わりを割れないところまでHPを減らして積んでいけば勝てる。VSキョジオーンは鉄壁があると勝てないが、普通の型なら妖テラス身代わりを張りながら積み放題。VSヘイラッシャが一番難しい。まず鈍いは勝てない。ウェブタ地割れなら、テラスせずに身代わりを残しながら特殊素テラバーストと地震を駆使して負荷をかけていく。全然ヘイラッシャが削れてくれないので時間がかかるし、どこかで身代わりすると見せかけて殴る、みたいな択を合わせないときつい。が、後述のイダイナキバのはたきおとすでヘイラッシャの残飯をはたけていると安定感が100倍になる。ヘイラッシャはイダイナキバ対面、タスキを削るためにウェブタしか押されないので、はたきおとすが必ず通る。最終日はこの動きでセグカミラッシャに全勝した。妖テラバーストが読まれにくく、不意にディンルーを裏の圏内まで削ったり、相手のHBアンコールカイリューを後投げされても全然間に合わないので、展開が有利になる。また、HBロトムを嵌められるのが革命的である。龍舞のタイミングでロトム引き、次に身代わりで鬼火をスカす、次に妖テラバで一気に負荷を掛けながら不一致イカサマを身代わりが確定で耐える。これを思いついたときに今期はもらったと思った。そもそも妖というタイプが耐性的にも優秀すぎるため、見えない身代わりという一手により不死身のポケモンと化す。来期は必ず流行すると思われるため、対策が必要である。(自分でも勝ち方が分からない、、)

 

イダイナキバ@きあいのタスキ

テラスタイプ: 鋼

特性: 古代活性

性格: 陽気

技構成: インファ/ぶちかまし/はたき/こうそくスピン

実数値: 191(4)-181(236)-153(12)-*-74-152(252)

調整意図:

S: ミラーやミミッキュ意識で最速

HB: 特化マスカーニャのトリフラ+ふいうちを最高乱数以外耐え(s5 6位 Zeonさんの記事参照)

解説: 

本構築の補完枠であり、影の功労者。対面駒兼展開要員。主にディンルー入りやセグカミラッシャに対して初手に投げて荒らしていく。ディンルーに対してはご存じのとおりテラスを切らせながらステロを撒かせない最強ポケモンである。ヘイラッシャに対して叩き落とすで残飯を奪う動きが非常に強力であり、この動きでイージーウィンを量産した。最初はこの枠を水ロトムで使っていたが、同じく本構築を使用していたケチャワチャくんのアイデアによって構築の可能性が無限大に広がった。ナイスアイデアすぎる。最速にしているため、ミラーでのぶちかまし合いを制することができる。相手はやむを得ず一度ヘイラッシャに引く。はたきで残飯を落とす。これで勝ちがほぼ確定する。最終日は誇張抜きでセグカミラッシャイーユイキバ@1の構築に全勝ちした。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ: 炎

特性: 古代活性

性格: 臆病

技構成: ムンフォ/マジフレ/甘える/瞑想

実数値: 131(4)-*-103-180(196)-157-181(76)

調整意図:

S4 6位 シグマさんの調整参照 (無断ですいません)

https://shigumaaa.hatenablog.com/archive

解説: 

本構築の展開要員であり、第2MVP。シンプルにこの型のハバタクカミの起点作り力が高すぎた。これをS4からやってるシグマさんは天才だと思った。甘える+マジカルフレイムによる疑似的な耐久力がお化けであり、痛み分け+ムンフォによる削り性能も高く、状況に応じて正面のポケモンを突破するかカイリューの起点にするかを決められるのが本構築と非常に相性がよかった。このポケモンも、元々は眼鏡カミを使ってていまいちしっくりこなかったところを、ケチャワチャくんの発案によって構築の最後のピースがばっちりハマった。最終日の最後の方は信用しまくってて、あれ、この構築ってカミが強い構築だっけ?と思わせるくらいの活躍ぶりだった。

 

イーユイ@拘りスカーフ

テラスタイプ: 妖

特性: 災いのたま

性格: 控えめ

技構成: オバヒ/放射/悪波/テラバ

実数値: 153(180)-*-101-195(180)-141-138(140)

調整意図:

S: 臆病テツノツツミ抜き

HB: ミミッキュの特化珠じゃれつく+かげうちを確定耐え

       パオジアンの+2特化珠ふいうちを確定耐え

HD: ステルスロック+サーフゴーの特化鋼テラス眼鏡ゴルラが乱数6.2%

C: 余り

解説: 

本構築のスイーパー兼崩し役。今期はパオジアンが大流行していたため、ものすごく選出しやすく、強かった。相手のパオジアンに対し、つらら落とし半減のハッサムと、上から縛れるこのポケモンによって怯みのストレスをなるべく抑えて戦うことができた。使い方もハッサムの後攻蜻蛉から圧をかけるというとてもシンプルなものなので、特にこれ以上語ることはない。

 

選出・立ち回り

基本選出

ハッサムの対面操作を駆使しながら、状況に応じてカイリューを着地するか、カミで起点づくりをするかを選択する。ハッサムで相手のポケモンを炎技で拘らせ、カイリューで龍舞するパターンもあり。うまくカミを残しながら戦う事ができれば仮にカイリューが全抜きできなくてもハッサム、カミのいずれかがスイーパーにもなってくれる。

相手のディンルーを重く見たかったり、どうしてもステロを撒かせたくない時の選出。また、セグカミラッシャに対してはラッシャの残飯をはたくためだけにキバを選出する。動きは対面&展開気味にして、キバで相手を荒らしてからカミで起点を作り、カイリューで破壊する。たまーに「相手の構築イーユイ重すぎるから、これディンルーのステロで対策してるな」っていう構築があるので、その場合は積極的に投げる。

相手に特殊アタッカーが多かったり、殴り合いの戦いになりそうな場合にする選出。イルカマンを初手に投げて、特殊ポケモンと対面した際はナイーブ状態で殴り合う。物理はハッサムをクッションにし、カイリューとイルカマンで詰めていく。

相手のパオジアンを重く見たい時の選出。ハッサムゴツゴツメット+スカーフイーユイでパオジアンを縛りながら裏に負荷をかけていく。相手が疲弊したところでカイリューを展開し、全抜きを図る。

 

その他の選出も状況に応じてしていた。基本的にどの組み合わせで出してもそれなりに形になるのがこの構築の強い点だと思う。その分プレイングが必要になり、上手く扱うのは非常に難しい。(特にイルカマン)

 

苦手なポケモン、並び

・キョジドクガカイリュー

カイリューのアンコールで技が縛られるので、身代わりができずに塩漬けを入れられ、サイクルをすると毒菱が入るので基本的に勝てない。あとプレイヤーが上手すぎる。

・アーマーガア入りの受けサイクル

カイリューが唯一何もできない物理受けがアーマーガアなので、基本的に勝てない。選出が噛み合ったりすると奇跡的に勝てるレベル。

・毒菱+オニゴーリ

余程運が良くないと勝てない。構築の完成度が高すぎて、アンコールや呪いなどの回避策を用意していない本構築ではつけ入る隙がなかった。

・純正受けループ

今期一度もマッチングしていないが、多分勝てない。

 

あとがたり

今期はいろいろあって複数人に本構築の原案を紹介し、構築共有をしていました。軸の強さを理解してくれる強いプレイヤーがいてくれたおかげで構築がどんどんブラッシュアップされ、これまでで1番充実した最終日でした。自分はいつも0→1を作り出すのは得意ですが、それを10にするのが苦手なのと、プレイングが平凡すぎて勝ちきれないシーズンが続いていました。そんな時に、僕の0→1力をリスペクトしてくれ、それを10にしてくれる強いプレイヤーが現れてくれたことで切磋琢磨し、皆んなで団結することで満足の結果を残すことができました。ポケモンは1人でやるゲームではないなと改めて感じました。でぃーさんとケチャワチャくんには感謝しています。これからは構築を配るおじさんになろうと思っています👴🏻

 

スペシャルサンクス

・いつも一緒に戦いながら応援してくれるきい鯖のみんな

・最終日共に高め合ったでぃーさん、ケチャワチャくん。この構築を強くしてくれて本当にありがとうございます。