おたけのおへや

ポケモン剣盾シングルレート専用。結構独特の型や構築を考えるので、参考になれば幸いです。

【SV S9 使用構築】勘違いサフゴ+ミミラオス【最終66位、最終レート2103】


※レンタルコードしばらく置いておきます

 

【結果】

TN おたけ 最終66位 最終レート2103

 

【コンセプト】

・サーフゴーを強く使う

・不利構築はプレイングでなんとかする

 

【構築経緯】

・ドヒドディンルーの流行により、従来の受けサイクル寄りのドヒドディンルーに加え、スタンパにドヒドイデを加えてドヒドディンルーっぽく見せたものなどが多く散見された。選出択にならずに5分以上の戦いをするために、サフゴを基本選出に組み込むことを目指した。

・相手の釣り交換を許さずにドヒドサフゴ対面を作るために、ドヒドイデを誘いつつ打ち分けできて蜻蛉帰りを採用したタスキ水ウーラオスが、初手の様子見役&対面駒として非常に優秀であることに気づき、採用した。

・次にサーフゴーの型を考えた。ドヒドイデを起点にしてディンルーごと貫きたいためHB悪巧み型がいいと考えた。ディンルー、カイリューラオスを考慮外から大きく削ることができる妖テラス+マジカルシャインを採用し、マジシャ+シャドボをウェポンとした。(技範囲がハバタクカミと似ているため、自分の事をカミと勘違いしたサーフゴー、通称勘違いサフゴ。)崩し力が高くなる弱点保険を持たせた。

・上記の展開だと、水ラオスのHPを残しながらサフゴで崩しを行い数的有利を取った後、相手の死に出しカミに切り返される展開が多くなると想定した。その際に、ラオスかサフゴを切って死に出しから裏まで圧力をかけられるスイーパーとして最速珠ミミッキュを採用し、上記の3体を基本選出とした。相手のカイリューに対しても、ミミッキュでテラスを誘発し、HPの残った水ラオスで〆る動きができたり、相手の水ラオスに対してもミミッキュで毒鋼テラスを誘発し、水流連打で〆るなど、初手要因の水ラオスを最後の対面駒として運用できる理想の対面選出が出来上がった。

・上記の3体では、ゴツメカイリュー、ゴツメサフゴを絡めた選出や、ランドロス+ヘイラッシャ+ヒードランのような受け2攻め1の選出に対する勝率が低かった。それらに対して選出の圧力をかけられるキョジオーンを採用した。相手視点はラオス受けにゴツメ枠を選出したいが、ゴツメ+隠密という選出をするとパワーが落ちるといった状態に陥るため、選出の難易度を上げられると考えた。また、相手に崩しの選出を強要できるため、こちらの対面選出をより強く使えると考えた。

・毒テラスキョジオーンを選出する際にきつい相手は、剣舞ウーラオス、隠密マントサフゴである。並び的にカイリューを採用したいため、ウーラオス受けをカイリューに担当してもらうことにした。全てのウーラオスに対応することは不可能なため、なるべく対応範囲が広い型を模索した。最速HSにしてアンコールを搭載することでSを甘えたウーラオスに上からアンコール、有象無象の隠密マント持ちや身代わり持ちに対しての切り返しができることに気づいたため、最速電磁波エアスラアンコール型を採用した。

(最終日前日まで)

・隠密サーフゴーに対して後投げできるポケモンとしてテツノドクガやイーユイなどが挙がったが、ステルスロックを絡められると絶対に勝てないと思った。ステロが痛くないかつ気合い玉持ち以外のサーフゴーに対して安定して後投げができ、構築単位で足りない崩し要素をギロチンで補える、HDドドゲザンを採用した。

(最終日前日~)

・キョジドドゲカイリューの選出ではサイクルが受けに寄りすぎており、相手の行動保証のない拘りアイテム持ちにゴリ押されることが多かった。また、スカーフ蜻蛉&ボルチェンで水ラオスの襷を剝がしながらサイクルされる展開になると勝てないことに気づいた。相手の行動保障の無い拘りポケモンに対して高い素早さと高火力の先制技により制圧できる黒い眼鏡パオジアンをドドゲザンの枠に採用した。隠密サフゴのケアが難しくなったが、サフゴ入りにはキョジを極力選出しないことで対策した。

上記の経緯により、という並びで構築が完成した。

 

【個体紹介】

@命の珠

テラスタイプ: 妖

特性: 化けの皮

性格: 陽気

技構成: じゃれ/シャドクロ/かげ/剣舞

実数値: 131(4)-142(252)-100-*-125-162(252)

かなり強いポケモン。環境トップのハバタクカミ、カイリューに対して不利を取らないのが強すぎる対面駒。サーフゴーが負ける相手が特殊高火力のポケモンであり、それらに対してミミッキュの切り返しが刺さる事が多かった。構築に塩がいるおかげでカイリューサーフゴーの選出をされる事が多く、カイリューをサフゴで削ってミミッキュを通す展開が多かった。最速にすることで、準速ラオスの上から殴ったり、Sを甘えた竜舞カイリューの上から殴ることができるので現環境では最速が最も強いと思っている。対パオジアンが最も不安であるが、水ラオス、サフゴ共にパオジアンにそこそこ強いため、意外と困らなかった。じゃれつくの外しが負けに直結する事がどうしても気になった。しかし、このポケモンにしかできない事が多すぎて外せなかった。

選出率3位

 

@黒い眼鏡

テラスタイプ: 水

特性: 災いの剣

性格: 意地

技構成: 氷柱/砕く/不意打ち/剣舞

実数値: 155-189(252)-101(4)-*-85-187(252)

かなり強いポケモン。構築が初手に水ラオスを誘いやすいことに気づき、水ラオスを別のポケモンで削ってからこのポケモンを通すことを心掛けた。キョジオーンに強い隠密マント持ち、残飯身代わり、拘り高火力ポケモンに軒並み強く、最終日前日の採用にもかかわらずかなり信用していたし、選出もした。水テラスにすることで、重めの水ラオスに対して多少抗うことができる。

選出率4位

 

@気合の襷

テラスタイプ: 水

特性: 不可視の拳

性格: 陽気

技構成: 水流連打/インファ/蜻蛉/アクジェ

実数値: 175-182(252)-121(4)-*-80-163(252)

偉すぎるポケモン。蜻蛉返りの採用により、ドヒドイデやヘイラッシャなどの物理受けに対して、釣り交換を許さずに対面操作⇒サフゴ着地を実現できる器用なポケモン。襷を持っているのに、たくさんゴツメに触れてアイテムが無駄になった。最終日のゴツメカイリューは皆アイスピのケアをしてくれたため、アイスピがなくても有利に立ち回ることができた。メインウェポンが名中安定であり、自発的な運負けを減らせるためレートの安定につながった。

選出率2位

 

@食べ残し

テラスタイプ: 毒

特性: 清めの塩

性格: 腕白

技構成: 塩漬け/守る/身代わり/再生

実数値: 207(252)-121(4)-184(140)-*-120(76)-60(36)

HD: 臆病ツツミのドロポンを残飯込みで2耐え

  特化眼鏡カミのテラスムンフォをテラス時2耐え

HB: 水ラオス意識でなるべく高く

S: ミラー、ヘイラッシャ意識で少し

最強のポケモン。対策が甘い構築に対しては1匹だけでイージーウィンを拾えるのと、状態異常による運負けを防ぐ事ができるため、レートの増減が安定する。しかし、裏を返すと対策がしっかりしている構築に対しては出すと絶対負けるため、相手の構築の塩対策パターンを見極め、カモられないように極力選出を控える必要がある。拘り高火力でゴリ押してくる構築に対しては、毒キョジ+カイリュー+サーフゴーでほとんどの技の一貫を切れるため、安定して勝つ事ができた。隠密マントや身代わりで対策してくる構築は対策が見えないためどうしてもかち合ってしまうことがあるが、その場合も最速カイリューのアンコールで流しながら先に数的有利を取り、TODで勝てる可能性があるところが強かった。TODが前よりも上達した収穫は大きい。

選出率6位

 

@厚底ブーツ

テラスタイプ: 妖

特性: マルチスケイル

性格: 臆病

技構成: エアスラ/電磁波/アンコ/羽

実数値: 197(252)-*-116(4)-120-120-145(252)

塩の最高の相棒。塩がどうしてもきつい剣舞ウーラオスに対し、冷パンのない個体なら安定して受けられ、Sの遅い個体なら上からアンコールできるため対剣舞ウーラオスはこの型が1番勝率が高いと思っている。その他にも、隠密マントランドロスや身代わり残飯ランドロス、水ロトムに対しても上からアンコールで切り返すことができ、2サイクル目からはこちらが有利に展開することができる。対イダイトウ入り展開構築に対しても、最後の詰め筋として重宝した。

選出率5位

 

@弱点保険

テラスタイプ: 妖

特性: 黄金の体

性格: 図太い

技構成: マジシャ/シャドボ/巧み/再生

実数値: 191(228)-*-154(196)-153-111-115(86)

S: 最速ガチグマ、S+1でガブを抜ける114カイリュー意識

HB: なるべく高く

あまりにも最強すぎるポケモン。今期はこのポケモンを思いついたおかげで序盤から最終日まで大きく溶かすことなく安定して勝つことができた。マジカルシャイン+弱点保険が考慮外の高打点となり、ディンルーやカイリューに致命傷を負わせることができる。vs悪タイプに対して、自身の耐性を上げながら崩しを行える。水ラオスが苦手なゴツメ電磁波カイリュードヒドイデ、ヘイラッシャなどを起点に積んでいく。カバルドンもサフゴ対面で一旦地震から入ってくれる人が多く、悪巧み+弱点保険であっという間に受けの効かない状態になり、数的有利を取る事ができる。ドヒドディンルーに対しても、ドヒドイデと対面を作って巧み、ディンルーに対して+2マジシャを当てて崩すことができる。流行メタ枠でありながら、汎用的でありどんな構築に対しても選出を検討できる理想のポケモンだった。

選出率1位

 

【選出】

初手に対面性能の高い水ラオスを置き、不利対面はサフゴに引いて、積んで数的有利を取っていく。水ラオスミラーは蜻蛉⇒サフゴ引きからテラスマジシャで倒しにかかる。

相手の構築に水ロトムボルトロスウルガモスハッサムなどがいてミミッキュを通しづらい場合や、相手の塩対策が身代わりもしくは隠密、拘り高火力であることが推測できる場合にする選出。サフゴかパオジアンどちらが通るか考えてテラスを切るポケモンを決める。

@1

塩が刺さっている時や、相手の構築が受けに寄っていてラオス+サフゴで崩せない場合にする選出。@1はタイプ受けを成立させたい場合はサフゴ、受け攻めのようにキョジカイリューで荒らしてエースを通したい場合はパオorミミッキュを選出する。

 

【後語り】

まだ10時間以上残して2ROM2桁を維持できていたため、まだ見ぬ世界を見て戦い続けたが、勝ち切ることができなかった。プレミは少なくなってきているが、まだ甘えた技選択のせいで負けることがあったり、選出を間違えて負けることが多々あった。改めて、ポケモンは奥が深いと感じた。レート2100という最低限のラインには到達できたが、最上位で戦い続けるためにはまだまだ経験値不足であり、もっと頑張りたいと思った。来シーズンも頑張るし、DLC1シーズン目は本気を出す。