こんにちは、おたけです!S5もお疲れさまでした!
S5で使用した構築を紹介します。並びは↓です。カイリューのところだけでも是非読んでってください!
【結果】
TN おたけ 最終119位 最終レート2075
TN Judgement 最終374位 最終レート2005
【使用構築】
※レンタルコードしばらく残しておくので是非使ってみてください
【コンセプト】
・序盤で作ったアドを活かして詰め切る
・ディンルーに勝つ
・得意の受け攻め選出で柔軟に戦う
・命中安定(ドロポンという麻薬に頼らない)
【構築経緯】
今期はシーズン中盤あたりから、相手の初手ディンルーとパオジアンをどうやって綺麗に倒すかを考え続けていた。上位の方と当たった際に、初手に対ディンルーに安定するポケモンを置き、裏には氷柱落とし半減の物理受けを置く形を取っている人が多かったので、自分もその形を理想形として構築を考え始めた。
・基本選出
①VS初手ディンルー用アタッカー
ディンルーにタイプ上有利なポケモンを初手に置いても、ディンルーがテラスタルを切ってタイプ相性をひっくり返せるので結局展開不利になってしまう。なので、ディンルー側がテラスを切る確率が低いポケモンで考慮外の打点を与えるのが1番強いと思った。汎用性を落とさずそれに該当するポケモンとして、鉢巻フェアリーテラバカイリューが挙がったため、構築の軸とした。
②VSパオジアン用物理受け
コンセプト通り、氷柱落としを半減で受けながら展開できる物理受けを考えた。ハッサム、ラウドボーン、サーフゴーなど全部試したが、残飯ヘイラッシャが特性・タイプ共に最も安定し、汎用性も高く使い易かったので採用した。
③汎用特殊受け
ここまで採用したポケモンで展開を考えた時に、初手ディンルーに対してカイリューでテラスタルを切って、カタスで半分削られながらディンルーを突破した後に裏から出てくるドクガ、サフゴ、カミなどの特殊高火力ポケモンに破壊されてしまう。上記を回避するために、ヘイラッシャと合わせて選出できる汎用特殊受けを採用し、攻め駒1+受け駒2の選出をするのが最も対応範囲が広いと思った。ドクガカミサフゴに最も受けが安定しそうで、終盤増加傾向にあったウルガモスの起点回避も可能でヘイラッシャと相性がいいHD天然ドオーを採用し、カイリューラッシャドオーを基本選出とした。
・補完枠
本構築は対戦の序盤からアドを取っていき、終盤は受け駒を駆使しながら逃げ切ることをコンセプトとしているため、滅びの歌を持ったスカーフハバタクカミがヘイラッシャと相性がいい詰め駒として使い易く、基本選出が重いテツノツツミ入りに対して投げられるため補完枠のスイーパーとして採用した。こちらのカイリューがフェアリーテラスなので、相手の速い飛行テラスカイリューと初手で対面すると展開不利になってしまう。初手の飛行テラスカイリューを牽制しつつ、幅広いポケモンと対面で撃ち合うことのできるチョッキセグレイブを採用した。最後に、ここまでで胞子や宿木などの一貫を切れていないため、搦め手に強く、受け3枚選出の選択肢を取れるようにHBサーフゴーを採用し、セグカミラッシャドオーカイリューサフゴという並びで構築が完成した。
【個体紹介】
ハバタクカミ@こだわりスカーフ
テラスタイプ: フェアリー
特性: こだいかっせい
性格: 控えめ
技構成: ムンフォ/シャドボ/ショック/滅びの歌
実数値: 145(116)-*-92(132)-205(252)-156(4)-156(4)
調整意図:
C: 特化
H: C特化ハバタクカミのシャドーボール確定耐え
B: なるべく高く
解説:
本構築のスイーパー。神。先期まで火力を少し落として素早さはガブ抜きで使っていたが、今期はガブの個体数が減ったため4振りまで素早さを落とした。これでも準速イーユイを抜けるので全く問題なかったし、火力特化が強すぎた。技構成は一致打点のムンフォ、シャドボに加え、ドクガ引きに合わせて打つショック、コンセプトの滅びの歌で完結している。相手のツツミミミッキュ系の対面構築に対してヘイラッシャの欠伸を繰り返しながら相手のツツミにスカーフカミを合わせる動きが強く、VS対面構築はこのポケモンを選出することでほとんど勝っていた。
セグレイブ@突撃チョッキ
テラスタイプ: 電気
特性: ねうこうかん
性格: 意地っ張り
実数値: 207(132)-216(252)-112-*-106-123(124)
調整意図:
S: 準速ガッサ抜き
A: 特化
余りH
解説:
構築の補完枠であり、たまーに選出するポケモン。スペックが高くて出したら活躍してくれたが、ディンルーがいるだけで選出しにくくなるところが現環境では弱いと感じた。飛行テラバカイリューは多いはずなのに被選出率は低かったので、選出画面ではかなり仕事をしてくれてたと思う。技構成はカイリューやミミッキュに打つつららばり、崩しのテラバースト、サフゴに打つ地震、対面性能を高める礫を採用。巨剣を打ちたくなる場面はあったが、そもそも現環境はフェアリーテラスが飛び交い巨剣が通りにくいので採用を見送った。サイクルチックなツツミ入りの構築は初手に眼鏡ツツミを出されることが多いため、このポケモンを必ず初手に置いて勝っていた。
ヘイラッシャ@たべのこし
テラスタイプ: フェアリー
特性: てんねん
性格: わんぱく
技構成: ウェブタ/欠伸/守る/身代わり
実数値: 257(252)-120-180(228)-*-85-59(28)
調整意図:
S: 同族意識
残りHB
解説:
本構築の軸であり、最強の物理受け。特性天然による安定感と、厄災ポケモン達にはできない欠伸ループにより、腐ることがなく選出できた。環境の特殊ポケモンは防御が低いポケモンや炎タイプが多いため、対面なら欠伸、守る、ウェブタ×2で勝ててしまうのが強すぎる。パオジアンもウェブタ×2で倒せる火力があるので、受けポケモンでありながらダメージレースにも強くて本当に使い易かった。技構成は最強技のウェブタ、欠伸、守るまでは確定で、最後に身代わりを採用。序盤のアドを活かして逃げ切ることがコンセプトなので、数的優位を取ってから守る身代わりでTODできるように採用した。ミラーやキョジオーンに対してもTODを仕掛けられるようになり、地割れよりも数倍強いと思っている。ラムアンコカイリューに対しては、欠伸、ウェブタ、カイリュー引きというムーブでアンコール択さえ勝てば余裕で流せる。ラムアンコは知られたら弱いと感じた。
ドオー@隠密マント
テラスタイプ: みず
特性: てんねん
性格: しんちょう
技構成: 地震/毒毒/ステロ/自己再生
実数値: 237(252)-95-81(4)-*-167(252)-44
調整意図:
HDぶっぱ
解説:
本構築の特殊受けであり、最強の隠密マント使い。中盤あたりから上位でキョジオーンが流行していたため、隠密マントを汎用性高く使えるポケモンを探していて辿り着いた。そもそも現環境で毒地面というタイプが非常に強かった。毒菱回収できてかつ電磁波をスカせるため、カイリュー受けとして出てきたHBサーフゴーに対して後投げが超安定し、ステロも全く痛くないところがテツノドクガとの大きな差別化点である。隠密マントのおかげでアシボドクガとかも余裕で受けられる。技構成は、地震ステロ再生までは確定で残り一枠を最初は毒菱で使っていたが、カイリューに毒が入らないのが弱すぎたので毒毒に変更した。キョジオーンに対しては塩漬けに後投げしてから毒を連打していればだいたい勝てた。甘える痛み分け型のエナジーカミが非常に多かったため、受けが成立する可能性が高く、非常に環境に刺さっていたと思う。
カイリュー@こだわりハチマキ
テラスタイプ: フェアリー
特性: マルチスケイル
性格: 意地っ張り
技構成: 逆鱗/テラバースト/神速/地震
実数値: 175(68)-204(252)-115-*-108-120(188)
調整意図:
S: 準速ガッサ抜き抜き
A: 特化
H: 余り
解説:
本構築の軸であり、MVP。現環境の最強アタッカー。相手の初手ディンルーに対して考慮外の鉢巻フェアリーテラバーストをぶち込む動きが強すぎた。鉢巻テラバーストならだれでも打てると思われるかもしれないが、このポケモンがすることにより、ディンルー側がテラスタルを絶対に切らないかつ型の匿名性により、ステルスロックに対して渦アンコされるリスクが高いため飛ばしかカタストロフィからしか入れないという事態が発生し、ディンルーが殆ど仕事をせずに倒れていく。HB特化レベルで硬いディンルー以外は全てオボン込みで2発で倒せる。1発目のテラバを被弾してから2発目のタイミングで毒テラスを切られることがたまにあるが、かなり弱いテラスタルを切らせているので次サイクルで簡単に処理できる。ディンルーに困っている人は是非一度使ってみてほしい。技構成はテラバ神速地震までは確定で、最後に逆鱗を採用したが、炎のパンチにするか最後まで迷っていた。最終的には汎用性を取って逆鱗にしたが、正解かは分からない。終盤に命懸けコノヨが流行しており、初手テラスを切って出落ちを何回もしたが、その試合は全部勝ったので命懸けコノヨは弱いと思った。流行りだしたのは知っていたのでテラスを切るのやめようかと思ったが、出落ちしても勝てることに気づいてからは全部テラスを切った。命懸けを打たれるリスクよりもHBオボンコノヨをワンパンできるアドの方が大きすぎた。フェアテラで拘った状態でHBサーフゴーやテツノドクガと対面することが多いので、特殊受けと組ませるのが一番強いと思った。自分の実力では2桁に行けなかったけど、現環境においてスペックがめちゃくちゃ高いと思うので強い人誰か考察して欲しい。。
サーフゴー@ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
特性: おうごんのからだ
性格: ずぶとい
技構成: ゴルラ/祟り目/電磁波/自己再生
実数値: 193(244)-*-150(172)-153-111-116(92)
調整意図:
S: 耐久に厚いカイリュー意識
HB: 残り
解説:
本構築の補完枠。サーフゴー枠。チオンジェンが環境にいる以上、このポケモンを外す選択肢を取りづらく、受動的に構築に入ってきた。選出するときは受け駒として出したかったのでHB型にした。強い人のチオンジェン入りは並びでのサーフゴーの介護がうますぎるため、見せあいで選出択になってしまい、選出すると腐って負け、選出しないとチオンジェンに破壊されて負けた。来期はもっとチオンジェンを相手の考慮外から崩せるように構築を組まないと勝ちきれないと感じた。四災最強はチオンジェンで間違いないと思う。
【基本選出】
①カイリューヘイラッシャドオー
最も多い選出。この選出ができる時はだいたい勝てる。相手の初手ディンルーをカイリューでぶっ飛ばし、数的優位を維持しながらラッシャとドオーで受け回す。隙を見てカイリューを着地し、鉢巻神速で相手のポケモンを縛っていく。
②カイリューヘイラッシャハバタクカミ
相手の構築にテツノツツミがいる時や、対面構築や展開構築に対しての選出。初手のコノヨザルに対してカイリューでアドを取り、ヘイラッシャで欠伸を展開しながらカミで殴り、滅びの歌で詰めていく。コノヨザルに命懸けされて数的同数になると少し苦しくなるが、ラッシャの欠伸が通るのであれば勝てる。
②セグレイブヘイラッシャハバタクカミ
サイクルチックなテツノツツミ入り構築や、ディンルーがいないカイリューサフゴ構築に対する選出。この選出ができる時はほぼ勝てるが、そもそもディンルーがいないカイリューサフゴ構築なんて殆ど存在しないのでこの選出はできないことが多い。
③サーフゴーヘイラッシャドオー
受け3枚選出。相手の構築が明らかにヘイラッシャドオーを崩せなさそうな場合に、サーフゴーを有限であるヘイラッシャの補助として選出する。意外とこの選出も結構した。
【改善点】
・チオンジェンを舐めすぎた。弱い人のチオンジェンはサフゴを選出するだけで簡単に勝てたので、それに甘えて対策を怠ったら上位まで上がった時に強い人のチオンジェンに全く勝てなかった。
・純正受けループに勝てなかった。厄災環境はパワーが高いので純正受けなんて存在しないと思って切っていたが、終盤の謎の増加によって苦しめられた。VSあゆみんは2ターンで降参した。ヘイラッシャの身代わりでギリギリ頑張れそうな時もあるが、それでも負けた。
【後語り】
最終2桁以上を目指して本気で頑張っていたが、最終2桁に行ける構築を握っていなかった。チオンジェンさえ何とかすればめちゃくちゃ強い構築なので、自分の詰めの甘さが出てしまった。構築が完成するタイミングが遅すぎて、その甘さに気づいたのが最終日の夜中だったことが敗因。来期は序盤から完成度の高い構築を使い、上位に居続けることで課題を見つけられるように精進したい。
【スペシャルサンクス】
・一緒に構築を考えてくれて、最終日応援してくれたたるさん